久しぶりに ページ11
『なあ』
『なあなあ』
『なーあなあ！』
「ん〜なに！」
『…今日、飲み行かへん？？！』
「全然いいけど、どしたの」
『久々やな〜って。』
「確かに。色々あって忙しかったしね」
『っしゃ、俺このあとも頑張れる。よゆー。残業なしな、』
「わかってるよ、そっちのほうが問題でしょ？終わるの？」
『俺優秀やねんか？』
「知らないよ。」
･
･
『行くで！』
「え、はやくない？すご、」
『やから、優秀や言うたやろ。』
誘ってきたのはお昼頃。
そのあと一切の間髪入れずにずっと仕事してたのを見た。
そんなに残業嫌なのね。まあそうだけど……飲みに行くことに対しての熱意がすごい。
･
･
『なあ！俺のこと望って呼んでみいひん？』
「ええっ、今さら恥ずかしいよ」
『この前言うてたやん？』 「うるさい」
「ほら、せーの。」
「いいけどさあ、望。」
『…んふ』 「気持ち悪い！」
『なんか、距離が縮んだ感じして嬉しいねん。』
「私たちそもそも仲良いでしょ？」
『大きな一歩やで〜？だいぶ
最初は望やったのにいつの間にかコタキチに……』
「みんなと呼び方違うのにしたかった」
『可愛ええなあ！明日雪降るん？』
「うざ。」
『ほんなら俺もAたん、って呼ぶな？』
「本気でやめて。」
『Aたん、ぽん酢とって〜』
「……っち」
ぽん酢の容器が破裂しそうな勢いで置いてやった。
今日からあいつはクソ小瀧だ！
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作者名：そば子 | 作成日時：2020年1月15日 11時
