藤屋 10 ページ12
蛇『お待たせして本当に申し訳ございません。
本日、
南様の相手をさせていただきます。蛇と申します』
ここからは小芭内ではない。
『どうぞ宜しくお願い致します。』
傾城
ただ、酒のなくなった猪口についでいく
こんな傾城は居ないだろう。
お客をもてなし良い気分にするのが仕事なのに
俺はそれが出来ない
(南様も大層嫌な気分だろう) そう思っていると
A｢彼の派手な髪色も良かったけど、君の落ち着いた黒髪も素敵だね｣
は？
なんだ？
褒めた？
いま俺を褒めたのか？
『............ありがとうございます』
変わった方だ、俺が座敷に出ても
無愛想だ、顔が怖いと言われることしかないのに
動揺して変に間を開けてしまったせいか
気まずい空気になってしまった
蛇『...あの』
A｢!!ん？なんだい？｣
蛇『髪...は、いつも気を使っているので....
褒められるのは、..うれ...しいです。』
客相手に話すのが久しぶりでたどたどしくなってしまった。
反応が気になり 伏せていた目線をそっと上に向ける
蛇『ッッ！！！』
すぐに逸らした
自分の顔が赤くなっていくのがわかる
この心臓の音が聞こえていないかどうか
初めてのことでぐちゃぐちゃになりそうだ
すると、
握りしめていた手に南様が手を重ねてきた
蛇『あっ..あのッ///』
A｢....蛇って名前、すごく似合っている
綺麗な君に相応しい｣
蛇『......え』
A｢そろそろ時間だから帰るよ、また会える？｣
蛇『.....はい』
息を吐くような返事だった
でもそれに満足したように頷いて、立ち上がった
俺はハッとして禿を呼んで見送った
一瞬の出来事だった
でも俺はさっきの昂りが忘れられずに
ことある事に赤面してしまい
輝哉様にとても心配されてしまった
それほどまで普段の自分と違っていたということだ
店が終わって布団に入る時にも
手を重ねてきた時の南様を思い出した
すごく....優しい顔をしていた
俺にあんな目を向ける客は居なかった
熱の篭ったような.....
蛇『また.....会うのか』
あんなにも否定していたのに会えることが嬉しいと
思っていることは明らかだった
でも俺はそれを良しとしない。
そんな感情を持つべき美しい人間じゃない
俺は気に入られたりなんかしない
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haiki(プロフ) - ミル産業さん» そうなんです！吉原だけどって言うのがミソなんです！(伝わったァァ！！) (2020年5月18日 3時) (
レス) id: 267eaae224 (このIDを非表示/違反報告)
ミル産業 - 吉原ってドロドロな感じするけど、このお話は純粋に恋愛してる(伝われぇぇ！！)から、なんかハマってしまうぅぅ)^o^( (2020年5月18日 3時) (レス) id: 66812cc6be (このIDを非表示/違反報告)
haiki(プロフ) - MIRAiさん» え、好きですか？こちらこそありがとうございます！！！！！ (2020年5月17日 11時) (レス) id: 267eaae224 (このIDを非表示/違反報告)
MIRAi(プロフ) - え、好きです ありがとうございますっ (2020年5月17日 3時) (レス) id: 0c04d7f9b2 (このIDを非表示/違反報告)
haiki(プロフ) - ミル産業さん» 好きですかぁ！！？？？ありがとうございます┏○┓ 私も身請けしたいです() 頑張りますね！(^q^) (2020年5月17日 1時) (レス) id: 267eaae224 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haiki | 作成日時：2020年5月13日 23時
