☆ ページ18
「....違うもん」
「...え？」
「私の願い事は
”カズに会いたい”じゃない。
”今すぐ会いたい”だよ...っ！
明日とかあさってとか１か月後とか、
そんなじゃなくて...っ...
今すぐ会いたいよ、
カズに触れたい、抱きしめたい、
キスしたいの....ぉ...っ...」
最後は。
泣いてるんだか叫んでるんだか
自分でもわからなくなった。
私が泣きじゃくる声だけが
響き渡る部屋。
電話越しのカズは一言も端ない。
....困らせてるよね。
ごめんね、カズ。
本当にごめんなさい。
でももう。
本当に限界だったの...
永遠に続くかのように
思われたその静寂を破って。
次の瞬間、カズが口を開いた。
「..あっ、雪が降る...っ」
「..え...？
...な、何言っ..」
「わかんだ。
音が、俺の周りの全ての音が
今消えていって。
もう、すぐに雪が降る。」
え...音って...カズ...？
びっくりして涙が一瞬止まる。
「...カ、カズ...今、どこに」
「もう俺も限界。
ドア開けて。
すんげぇ寒みぃ...(＞＜)」
...カズ.....っ！！
最後まで
聞き終わらないうちに。
携帯手にしたまま、
もう走り出して。
もたつく足なんとか
前へと動かしながら
一直線に向かった玄関。
勢いよく開けたドア。
目の前には。
鼻先ちょっぴり赤くして。
白い息吐きながら。
ちょっぴり照れくさそうな表情で。
ダッフルコート着たカズが立っていた。
止まったはずなのに。
また後から後からあふれだす涙。
「..ホントに...
素直じゃないんだから...ぁ...」
「.....そっちこそ。
早く言えよ、そういうことっ」
「カズこそ...っ....」
次の瞬間。ほとんど同時に
互いの手を引いて抱きしめ合った。
開いたままのドアから。
風が入ってきて寒いはずなのに。
触れ合っているところから。
胸の奥からどんどん湧き起って
熱を帯びて広がっていくぬくもり。
ずっと。ずっと感じたかった
カズのぬくもり。だ...
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かこ(プロフ) - のんさん» わ！コメントありがとうございます。私も同じ気持ちな方がいて嬉しいっ(ToT)ざわざわするのは、やっぱり彼が好きだから、なんですよね。来年もともに彼を、彼らを見守っていきましょう〜＼(^o^)／ (2016年12月31日 8時) (
レス) id: dcc5e96cf5 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - 美月さん» 今年は本当にありがとうございました(*^^*)うふふ、来年はもっと美月さんを紫に染められるよう頑張ります(^o^)vこちらこそ来年もよろしくお願いします。 (2016年12月31日 8時) (レス) id: dcc5e96cf5 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - 菜美恵さん» こちらこそ今年はありがとうございました。ツクーるでもこうしてコメントのやり取りができて本当に楽しかったし、書く励みになりました。来年もともに応援していきましょう(*´ω｀*) (2016年12月31日 8時) (レス) id: dcc5e96cf5 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - かこさん、私もざわざわしてました。で、かこさんと同じ心境にいたりました(*^_^*)なんだか嬉しくなってコメントしちゃいました。 (2016年12月30日 22時) (レス) id: 28588f8599 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - かこさん！こんばんは！かこさんのおかげで潤くんに染まってきている毎日です、、、笑 にのちゃんのお話も、みんなのお話も好きですが。笑 そんな愛でいっぱいのかこさんのお話、来年も楽しみにしてます！来年もどうぞよろしくお願いします！ (2016年12月30日 22時) (レス) id: bf49cd689d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2016年12月10日 17時
