＊ ページ35
どのくらいそうしていただろう。
そっと離れた唇。
その痕には。
小さいけれど赤い花が
しっかりと息づいているのが見える。
カズく....っ////
「こっちの方が
きれいじゃん(*^^*)」
真っ赤になって
うろたえている私を見て。
クイと顎で頭上の桜を指してから
得意気にニヤリとするカズくん。
っっっ////
外なのに。
まだ(手首に)キスだけなのに。
カズくんの色香に
当てられてクラクラする。
これ以上触れてたら
マズイ...っ///
次の瞬間、あわててその手を
ほどいて引っ込めようとするけど。
「あーらら(笑)もういいの？(笑)」
「カ、カズく///」
全然離してもらえない。
そうしてカズくんは逆にその手を
自分に引き寄せる。
肩を抱き寄せる手。
耳元にかかるカズくんの
温かい吐息。
もう心臓が
壊れてしまいそうなのに。
とどめの一言を
ささやいてくるカズくん。
艶めいた、誘うような瞳で。
「こんなとこだけじゃなくて。
もっときれいに
咲かせてやれますけど？」
「っっ///」
コドモの私でも。
半年以上カズ君と
一緒にいるから。
さすがにその意味は
わかってしまって。
次の瞬間、ピンクな想像と
これまでの２人のあれこれが
頭の中を一気に
駆け巡ってしまって。
体の芯に灯る甘い熱が
少しずつ全身に広がっていく。
ど...どうし...///
数秒後。そんな衝動を
力いっぱい押しこんで。
なんとか口にできたのは
たった一言。
「...タ、タイムリミットでしょ...？」
でもカズくんは不敵に微笑む。
「あれ、言わなかったっけ？
今日の仕事はもう
終わりになった、って。」
「え？！」
「ふふんっ」
「(＞＜)」
「なぁ、おれもう寒くて
たまんねぇんだけど。
早くうち帰ろうぜ」
くやしいな。
またカズくんの掌の上。
でも。やっぱり好き。
意地悪なカズくんも。
優しくて甘いカズくんも。
どんなカズくんも
結局大好きなんだ。
すごく恥ずかしいけど。
その気持ちに素直に
背を押されるように。
次の瞬間、ちょっぴり背伸びして。
私からカズくんの耳元で
その気持ちをまっすぐに届ける。
「...じゃ、私がいっぱい
あっためてあげるね...///」
「っっ///」
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かこ(プロフ) - てるりんさん» うふふ♪そうなの、ついに自然にかずくん呼び。今まではラブラブタイムのときだけかずくん呼びだったのにね(#^.^#)まだまだこの二人、これからも描いていきまーす♪ (2018年3月29日 23時) (
レス) id: f453897aa5 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - a-yunさん» うん、この二人はこの空気感できっとこれからもずっと一緒にいるとも！ドラマもドキドキだけど楽しみだね♪札幌は桜これからだよねー。そちらも楽しみだね(*^^*) (2018年3月29日 23時) (レス) id: f453897aa5 (このIDを非表示/違反報告)
てるりん(プロフ) - ずっと「カズくん」でしたね。すっかり馴染んで来た呼び名に二人の時間の流れを感じます。手首(〃ω〃)心臓がドッキン！と跳ねました。季節ぴったりのお話ありがとうございました。 (2018年3月29日 23時) (レス) id: 17103a1cd5 (このIDを非表示/違反報告)
a-yun(プロフ) - きゃー！まさかの！素敵な春のお話ありがとう(*^^*)この二人がずっと続いていて、「来年(未来)」もあるってことが嬉しいです。してやったり顔のニノちゃんも、それでいて天然なヒロインちゃんに結局やられちゃうところも大好き。まだ先の札幌の桜が楽しみになりました (2018年3月29日 23時) (レス) id: 46d3e1f315 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - みぃさん» お久しぶりですー♪コメントありがとう！花粉にやられてこのところ死んでました（＞＜）本当はSWEETな２人書きたかったんだけど、その前にこちらを（^^)。みぃちゃんのところは桜これからかしら？この２人を思い出しながらぜひ桜を楽しんでほしいな♪ (2018年3月29日 22時) (レス) id: 1874ad4685 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2017年6月2日 11時
