＊ ページ29
今にも倒れそうな私をよそに。
「んー....この辺がいっかなー」
にのちゃんはドレスの胸元と
にらめっこしながら
花をつける位置を
真剣に考えだしてる。
ずるい。
私がノックアウトされてることに
絶対気づいてるくせにーっ(＞＜)
でも。悔しいけど。
真剣な瞳の横顔に。
私の鼻先をくすぐる
にのちゃんの香りに。
胸をかすめるにのちゃんの声に。
白くてきれいなのに。
よく見るとごつごつしてて
すごくオトコっぽい手に。
何よりも。
久しぶりの吐息が触れる距離に。
もう私全部が心臓になったみたいに
ドキドキが止まらないんだ。
「ん。ここだな。動くなよ。」
「っ///」
やっと決まった位置に。
ピンで花を仮止めする
にのちゃんの指が予期せずして
胸先に触れて思わず
びくんとしてしまう。
や、やだ、私...っ///
「にっ、にのちゃ、」
それをごまかすように
あわてて口を開く。
でも。
「何意識してんのよ(苦笑)」なんて
てっきり茶化されると思ってたら。
聞こえてきたのは真逆の声。
「コンクール。優勝できる魔法。」
「え」
「天下の二宮様がつけてやったんだから
賞取れねぇわけねぇでしょ？(笑)」
「にのちゃん...(苦笑)」
「あーっ、これ結構難しいな。
....よし、完成っ」
「あ...」
にのちゃんがつけてくれたダリアは。
ほかの花より少し曲がって
どこか不格好で。
でもちょこんとそこにいる
たたずまいがかわいらしくて。
でもって頼もしくもあって。
そっとその花に指で触れる。
...単純だよね、私。
でもにのちゃんの言う通り
魔法がかかったみたいに
どんどん力が湧いてくるみたい。
にのちゃんの花だけなんだか
キラキラして見えるよ。
「....ありがと(*＾＾＊)」
私の言葉に。満足そうに
んふふって笑ったにのちゃん。
次の瞬間、にやっとしながら
口を開く。
「も１つ足んねぇーなぁっ」
「え？」
「かけてやるよ。仕上げの魔法」
「え、あ、っふっ///」
言い終わるか終わらないうちに
ぐっと腰を抱かれ。
優しく塞がれた唇。
食むように包んだかと思ったら
すぐに離れて。
でもまた重なり愛でられる。
何度も何度も。
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かこ(プロフ) - てるりんさん» うふふ♪そうなの、ついに自然にかずくん呼び。今まではラブラブタイムのときだけかずくん呼びだったのにね(#^.^#)まだまだこの二人、これからも描いていきまーす♪ (2018年3月29日 23時) (
レス) id: f453897aa5 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - a-yunさん» うん、この二人はこの空気感できっとこれからもずっと一緒にいるとも！ドラマもドキドキだけど楽しみだね♪札幌は桜これからだよねー。そちらも楽しみだね(*^^*) (2018年3月29日 23時) (レス) id: f453897aa5 (このIDを非表示/違反報告)
てるりん(プロフ) - ずっと「カズくん」でしたね。すっかり馴染んで来た呼び名に二人の時間の流れを感じます。手首(〃ω〃)心臓がドッキン！と跳ねました。季節ぴったりのお話ありがとうございました。 (2018年3月29日 23時) (レス) id: 17103a1cd5 (このIDを非表示/違反報告)
a-yun(プロフ) - きゃー！まさかの！素敵な春のお話ありがとう(*^^*)この二人がずっと続いていて、「来年(未来)」もあるってことが嬉しいです。してやったり顔のニノちゃんも、それでいて天然なヒロインちゃんに結局やられちゃうところも大好き。まだ先の札幌の桜が楽しみになりました (2018年3月29日 23時) (レス) id: 46d3e1f315 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - みぃさん» お久しぶりですー♪コメントありがとう！花粉にやられてこのところ死んでました（＞＜）本当はSWEETな２人書きたかったんだけど、その前にこちらを（^^)。みぃちゃんのところは桜これからかしら？この２人を思い出しながらぜひ桜を楽しんでほしいな♪ (2018年3月29日 22時) (レス) id: 1874ad4685 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2017年6月2日 11時
