105. ＳＴＯＰ！ ページ16
「カ...」
声を出そうとした瞬間。
吐息がかかる距離で合う目と目。
甘い光を宿したにのちゃんの瞳に
一瞬で絡め取られて。
もう身動きできなくなって。
...ううん、したくなくて。
さっきまで考えてた予定なんて
一瞬で吹き飛んで。
ゆっくりと近づいてくる
にのちゃんを感じて
私もそっと目を閉じる。
形のいい、軽く開かれた唇が
私の唇に重なって蠢きだす。
触れてしまったら
もう離れたくなくて。
自分からもにのちゃんの唇を
食むように包みこんでしまう。
優しいけれど。
徐々に深く深く私の中を
浸食していくキスに
身も心もどんどんとろけていく。
合わせるたびに『好き』があふれて。
もっと『好き』を感じたくなって。
どんどんにのちゃんの唇に溺れていく。
私、どれだけにのちゃんとのキスが
好きなんだろう...///
「ぅん...っ///はぁ...っ///」
息継ぎの合間にこぼれ出す声。
何度耳にしても自分のものとは
思えないくらい甘ったるくて。
応えるように漏れる
にのちゃんの吐息も
やっぱり甘やかで。
頭の中はにのちゃんのこと以外
考えられなくなっていく。
体に力も入らなくなって。
ついにはガクンと崩れる膝。
「おっとっ」
咄嗟に受け止めてくれるにのちゃん。
「ひゃっ///あ、ありが、わっ！///」
そのままひょいと抱き上げて歩き出す。
え....あ....寝室へ...？！
「ま、待ってっ///」
あわてて制したら。
ちょぴり怪訝そうな顔で
にのちゃんが足を止める。
「何よ？」
「もっ....もう、す...るの...？///」
わわっ///なんて聞き方にっ///
「(笑)無粋だねー、お嬢さんは。
するに決まってんだろ」
「だ、だって着いたばっかりで、
やんっ///」
言葉を遮るように
また降り注ぐキスの嵐。
矢継ぎ早に短く。
触れては離れを繰り返す唇。
その感触と熱に
負けそうになるけど。
踏みとどまってなおも
にのちゃんを制する。
「カッ///ね、待っ///やだっ」
キスを止めたにのちゃんは。
不満げに口を開きだす。
「昨日。帰したくなかったのよ、俺。」
「....うん。」
「ま、それに関しては
俺のせいでもあんだけど。
お前送って戻ってきたら。
シーツはぐしゃぐしゃだし。
お前の髪の毛いっぱい落ちてるし。
ふとんはお前の匂いでいっぱいだし。」
「ご、ごめん、なさいっ///」
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かこ(プロフ) - てるりんさん» うふふ♪そうなの、ついに自然にかずくん呼び。今まではラブラブタイムのときだけかずくん呼びだったのにね(#^.^#)まだまだこの二人、これからも描いていきまーす♪ (2018年3月29日 23時) (
レス) id: f453897aa5 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - a-yunさん» うん、この二人はこの空気感できっとこれからもずっと一緒にいるとも！ドラマもドキドキだけど楽しみだね♪札幌は桜これからだよねー。そちらも楽しみだね(*^^*) (2018年3月29日 23時) (レス) id: f453897aa5 (このIDを非表示/違反報告)
てるりん(プロフ) - ずっと「カズくん」でしたね。すっかり馴染んで来た呼び名に二人の時間の流れを感じます。手首(〃ω〃)心臓がドッキン！と跳ねました。季節ぴったりのお話ありがとうございました。 (2018年3月29日 23時) (レス) id: 17103a1cd5 (このIDを非表示/違反報告)
a-yun(プロフ) - きゃー！まさかの！素敵な春のお話ありがとう(*^^*)この二人がずっと続いていて、「来年(未来)」もあるってことが嬉しいです。してやったり顔のニノちゃんも、それでいて天然なヒロインちゃんに結局やられちゃうところも大好き。まだ先の札幌の桜が楽しみになりました (2018年3月29日 23時) (レス) id: 46d3e1f315 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - みぃさん» お久しぶりですー♪コメントありがとう！花粉にやられてこのところ死んでました（＞＜）本当はSWEETな２人書きたかったんだけど、その前にこちらを（^^)。みぃちゃんのところは桜これからかしら？この２人を思い出しながらぜひ桜を楽しんでほしいな♪ (2018年3月29日 22時) (レス) id: 1874ad4685 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2017年6月2日 11時
