47. 幸せの形 ページ47
「今日はあったけーな。
昨日の雪が嘘みてぇじゃん♪」
「ホント。晴れてよかった♪」
程なくして到着した河川敷。
近くのコインパーキングに車を停め
やってきた川沿いの土手。
腰を下ろして、
空に向かって両手突き上げ、
大きく伸びをしている潤くん。
運転お疲れ様。
昼時の河川敷は人もまばらで。
時折お散歩してる
ベビーカーやチャリの親子連れや
老夫婦が通るくらいで閑散としてる。
そういえば10年前
この河川敷で夫とサークルの皆で
バーベキューしたっけ。
あれは確か学生時代。
あの頃は、未来はバラ色で、
どこまでもどこまでも
幸せへと続いているんだって
疑いもしてなかったのに....
「ね。俺、腹減った。食べよっ(^^)」
「あ、うん。」
無邪気に隣で私に笑顔で言う潤くん。
....そうだね。
あの頃は ”こんな形の幸せ”が
未来で待っているなんてことも
思いもしてなかったな...
間に買ってきたチキンや
パイのBOX広げて。
おしゃべりに花咲かせながら
食べ始めた私達。
「夏になったらここで
バーベキューしようぜっ。
メンバーも呼んで。
ほら、杏桜子ちゃんも連れてきてさ。
な、やろう?」
「...うん。いいね♪」
「ハイ」とまず私に手渡してから、
おいしそうにチキンをほおばる潤くん。
テレビとかで目にするたび思っていたけど
とてもきれいな食べ方。
すっと伸びて、私より
ずっときれいな指先。
食べてるだけなのに、
なんだか艶っぽい口元にも
つい目がいってしまうなんて。
...ヤダ、私、変だよね///
男の人にしておくのがもったいないな...
食べるのを忘れて思わず
しばし見とれてしまった。
私の視線に気がついて。
潤くんは一瞬「ん?」って顔したけど、
すぐにいつも笑顔に変わった。
「ね。冬桜子さんって
どこ出身なの?東京?」
「え?!あ、秋田だよ」
「へー。全然方言とか出ないんだね。
そっかー、秋田美人かっ♪」
「///」
突然の言葉になんだか照れてしまって、
黙ってしまった私。
そんな私を見て
不思議そうに聞いてくる潤くん。
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かこ(プロフ) - みぃさん» お久しぶりです~(//∇//)確かに、あちらだと読みにくいかも。ただ、毎回タイトル付けに頭を悩ませています(苦笑)ぜひその辺りも楽しんでいただけたら(笑) (2015年10月30日 13時) (レス) id: ae2a9fb09b (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - まゆみさん» ありがとうございます(//∇//)20代の潤くんになりますが、お楽しみいただけたらいいな♪最後までよろしくお願いします(^-^)/ (2015年10月30日 13時) (レス) id: ae2a9fb09b (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - かこちゃん お久しぶりです。 私 このお話とシリーズが凄く好きなんです(*^_^*) こちらでも読めると思うとホントに嬉しい♪こちらの方が目次を辿りやすくて読みやすいんです。更新に合わせてまた楽し見せて頂きますね (2015年10月27日 23時) (レス) id: df485e12ee (このIDを非表示/違反報告)
まゆみ - 潤くんの小説読めて嬉しいです(^^) (2015年10月27日 23時) (レス) id: e5c4821c4e (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - えこさん» お久しぶりです~(//∇//)ありがとうございます。久々に潤くんストーリー、昔の話ですが私もワクワクしてます♪そうなの、少し若い潤くんを楽しんでいただけたら(*^^*)ガシガシ更新していきますのでどうぞよろしくお願いします(^-^)/ (2015年10月24日 23時) (レス) id: ae2a9fb09b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かこ | 作成日時:2015年10月24日 10時