30. 夢と現実の境界線 ページ30
「「「「 ♪♪♪〜♪♪〜♪ 」」」」
返信直後、目の前でいきなり鳴った
メール着信音にビクッとする。
あわてて携帯を開くと
そこには、それを書いている
彼の姿が目に思い浮かぶような一言。
< ケーゴ 禁止っっ(怒) >
思わず笑みがこぼれてしまった。
今度は躊躇することなく返信。
< ラジャー(^^)>
どんな顔してこのメール
読んでくれるのかな?
きっと彼にしてみたらなんてことない、
ごく普通のメールだったろうに...
さっきまでの、異常に興奮して
動揺してた自分が
急に滑稽に思えてきて
また苦笑してしまった。
...でも...嬉しかった...
本当にメールがくるなんて
思ってもみなかったから。
...これって現実なの...?
この日はそのやり取り以後、
彼からのメールは来なかった。
残念なような。ほっとしたような
フクザツな気持ち...(苦笑)
「杏桜子ちゃん、
嵐のファンなんですか?」
「え?」
その日のお迎え時、担任の先生から
不意にかけられた言葉。
「こないだマツジュンと遊んだのーって
嬉しそうに言ってましたよ(笑)」
「え?!あっ、ヤダ、
し、親戚のお兄さんですっ」
あせって説明する私を
ニコニコしながらみつめる先生。
そうだよね。一緒に遊んだなんて、
誰も本気にしないか...
で、でも杏桜子〜〜〜(><)!
帰り道、ちょっぴり真面目な顔で
杏桜子と指きりげんまん。
「マツジュンと遊んだことは
ママと杏桜子の2人の秘密ね?」
「うん♪わかった〜(^^)」
無邪気に小指を絡めてくる杏桜子。
それから私に背を向けて
2,3歩先をスキップし始めた。
彼女の後ろ姿を見つめながら
ふと思う。
こうしてメールをもらっても
私にはまだまだ夢みたいなのに
杏桜子にだけは
リアルなことなんだなぁ...
もう一度携帯を開き、
もらったメールまじまじと
見つめてみる。
...まぎれもない現実なんだよね..
思うに。
夢と現実の境界線なんて
元々曖昧なものなのかもしれない。
こちら側の夢が、
あちら側の現実で。
その逆も然りで。
結局そのラインをひくのは
自分自身に他ならないんだよね...
31. かもしれない <J side>→←29. 初めての...
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かこ(プロフ) - みぃさん» お久しぶりです~(//∇//)確かに、あちらだと読みにくいかも。ただ、毎回タイトル付けに頭を悩ませています(苦笑)ぜひその辺りも楽しんでいただけたら(笑) (2015年10月30日 13時) (レス) id: ae2a9fb09b (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - まゆみさん» ありがとうございます(//∇//)20代の潤くんになりますが、お楽しみいただけたらいいな♪最後までよろしくお願いします(^-^)/ (2015年10月30日 13時) (レス) id: ae2a9fb09b (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - かこちゃん お久しぶりです。 私 このお話とシリーズが凄く好きなんです(*^_^*) こちらでも読めると思うとホントに嬉しい♪こちらの方が目次を辿りやすくて読みやすいんです。更新に合わせてまた楽し見せて頂きますね (2015年10月27日 23時) (レス) id: df485e12ee (このIDを非表示/違反報告)
まゆみ - 潤くんの小説読めて嬉しいです(^^) (2015年10月27日 23時) (レス) id: e5c4821c4e (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - えこさん» お久しぶりです~(//∇//)ありがとうございます。久々に潤くんストーリー、昔の話ですが私もワクワクしてます♪そうなの、少し若い潤くんを楽しんでいただけたら(*^^*)ガシガシ更新していきますのでどうぞよろしくお願いします(^-^)/ (2015年10月24日 23時) (レス) id: ae2a9fb09b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かこ | 作成日時:2015年10月24日 10時