24. 試してみるよ ページ24
カチャッという音で振り向くと、
潤くんが私の携帯を拾い上げ、
開かれた待ち受け画面を見ていた。
「あっ///ありがとうございますっ//」
さっきの倍、あせって
ベンチまで走り戻る私。
ま、まずいよっ///
私の待ち受け画面、
モロ”潤くん”だよっ(><)
返してもらおうと手を差し出した私を
からかうように微笑みながら
返してくれない潤くん。
ど、どうして....?!
「あ、あのっ...?」
「...こんなんじゃなくてさ。
撮ってみる?」
「え....」
その言葉と同時に、
携帯操作して、自分にレンズを向け、
写真を撮ろうとし始めた潤くん。
え?! あっ!!
ダメッッ...!!!
反射的にパッと携帯を手で覆い、
それをさえぎった。
突然の私の行動に、
大きな目、真ん丸にして驚いてる潤くん。
唖然とした顔で私を見つめている。
「な....せっかく☆
何やってんの?!」
「何やってんのはこっちのセリフだよっ!
簡単にこんなことしちゃダメだよっ!!
もし私が悪用する人間だったら
どうするの?!
ふざけ半分でも、ファンサービスでも
しちゃダメっ!!!!
...あっ...ごめんなさい...
つい生意気な口...(><)」
よほど怖い顔つきしてたんだろか、私。
しばらく黙ってしまった潤くん。
気分悪くしちゃった...よね...
もしかしたら潤くんなりに私に気を使って
してくれたことだったかもしれないのに。
こんな見知らぬ相手にどなられて....
でも。でも...
言わずにいられなくて...
「...じゃ」
次の瞬間、またパッと
私から携帯奪い取り、
ポケットから自分の携帯取り出して
潤くんは手早く赤外線通信を始めた。
...え....?!ちょっ
....待って...?!
今度は私の方が呆然として
言葉も出ない状態。
目の前ではどんどん進んでいく
データ交換と登録。
すべて終えた後、
私の手に携帯を返しながら
半分おどけた、
挑戦的な笑顔で告げる潤くん。
「試してみるよ。
冬桜子さんが悪い人かどうか」
「...え....え?!」
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かこ(プロフ) - みぃさん» お久しぶりです~(//∇//)確かに、あちらだと読みにくいかも。ただ、毎回タイトル付けに頭を悩ませています(苦笑)ぜひその辺りも楽しんでいただけたら(笑) (2015年10月30日 13時) (レス) id: ae2a9fb09b (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - まゆみさん» ありがとうございます(//∇//)20代の潤くんになりますが、お楽しみいただけたらいいな♪最後までよろしくお願いします(^-^)/ (2015年10月30日 13時) (レス) id: ae2a9fb09b (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - かこちゃん お久しぶりです。 私 このお話とシリーズが凄く好きなんです(*^_^*) こちらでも読めると思うとホントに嬉しい♪こちらの方が目次を辿りやすくて読みやすいんです。更新に合わせてまた楽し見せて頂きますね (2015年10月27日 23時) (レス) id: df485e12ee (このIDを非表示/違反報告)
まゆみ - 潤くんの小説読めて嬉しいです(^^) (2015年10月27日 23時) (レス) id: e5c4821c4e (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - えこさん» お久しぶりです~(//∇//)ありがとうございます。久々に潤くんストーリー、昔の話ですが私もワクワクしてます♪そうなの、少し若い潤くんを楽しんでいただけたら(*^^*)ガシガシ更新していきますのでどうぞよろしくお願いします(^-^)/ (2015年10月24日 23時) (レス) id: ae2a9fb09b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かこ | 作成日時:2015年10月24日 10時