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105. 飛び出す <J side> ページ13

「それ、俺行くわ。JALの。
 別に松潤じゃなくても良さげでしょ?
 もし間に合いそうなら連絡して。」

「...?話が全然見えねぇんだけど、
 翔くん?」

「今からなら最終手前の
 飛行機間に合うから。
 さ、行った、行ったっ」



そう言いながら。俺を楽屋から
翔くんは押しだそうとする。



「翔く...?」

「ちゃんとAちゃんと
 会って話して来いよ。
 手遅れになんねぇうちに。

 それが一番っ。

 電話やメールなんか
 こんな時役に立たねぇよ。

 ま、数時間しか滞在できねぇけど
 誤解を解く時間としては
 十分でしょ?(^^)」




それって。

今から北海道に
行けってこと....?




「....翔くん...」

「マネージャーには、
 松潤は俺んち行って
 そのまま飲みつぶれて
 泊まることにしとくから(笑)。」

「でも...」




でも。迷惑かけちまうよな。
翔くんに。メンバーにも。



躊躇して動き出そうとしない俺に。

翔くんは半分脅すように
さらに問いかけてくる。



「ボヤボヤしてっと。
 俺がAちゃんかっさらうよ?
 ...なぁんてなっ(笑)」





あ....




そう。翔くんは、
あの頃Aのこと
憎からず想っていた
ふしがあって。

直でそんな話、
したことはなかったけど。
なんか。俺はそう感じてて。


だから余計に
Aへの想いに気が付けて。
背中押された感もあった。






その翔くんが。
『行け』って言ってくれてる。

仕事もフォローして
くれようとして。







「....サンキュっ!!」




なら。その気持ちに。
ありがたく応えたい。








お礼を言ったと同時に。
荷物を手に楽屋を飛び出していた。



タクシーに飛び乗り。
行き先を告げる。

空港までの道中、
携帯で空席をチェック。




よかった。空いてる。

明日の朝一便も大丈夫。
これなら仕事にもギリで
間に合いそうだな。








ホッと一息ついて
目を向けた車窓の外。

お台場からなら
羽田はホントに近いな。




この道の続く先にAがいる。

そう思うと。とたんにはやる胸。

もちろん、不安も同じくらい
押し寄せてはいるけど。





待ってろよ、A。

数時間後にはお前の前にいるから。



だからちゃんと説明させて。

俺らの間の誤解や行き違いなんて
一瞬で消し去ってみせるから。

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かこ(プロフ) - satosatoさん» はじめまして。いつもありがとうございます♪いよいよ次章最終章になるかしら。どうぞ最後までお付き合いくださいね(^^) (2015年9月17日 19時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - モノクロさん» やっとヒロインちゃんは気づきだしました。でも素直になれる術が今は見つからない感じかな。2人が向かい合えばきっと事態は好転するはず。札幌ファイナル、いつか実現してほしいなという願いをこめて書き進めますー(^^) (2015年9月17日 19時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
satosato(プロフ) - 初めまして。いつも楽しみに読んでいます。これから潤君と主人公ちゃんがどうなっていくのか!続きが早く読みたいです。 (2015年9月17日 12時) (レス) id: 3561c422ab (このIDを非表示/違反報告)
モノクロ - ぬあああああヽ(;▽;)ノヽ(;▽;)ノ ようやく素直になれましたねヽ(;▽;)ノでもこれはこれで少し悲しいけど…やっぱり隣は潤くん以外はダメですね(;_;) 札幌ファイナル…気になるところです(¯ω¯) 下書き頑張ってください! (2015年9月16日 21時) (レス) id: fe40c0e409 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - まゆみさん» お待たせいたしました!待っていてくださりありがとうございます(//∇//)この勢いで夕飯食べたら下書き書きますっ! (2015年9月16日 18時) (レス) id: ae2a9fb09b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かこ | 作成日時:2014年10月18日 8時

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