11. シルエット ページ11
「松本さんは”大丈夫”って
言ってるんでしょ？」
「...うん..そう言ってた...」
「なら。信じてみなきゃ
何も始まらないよ？」
「うん...なんか。
優奈の方が潤の事
よくわかってるみたい...」
「....ったく。変なとこで
妬かないのっ(怒)
当事者達より周りの方が
状況がよく見えるもんなのっ」
「....ありがと....」
優奈と会う前に。
少しずつ気持ちの整理は
ついてきてはいたけど。
歯に衣着せずに。
はっきりと言ってくれる優奈に
最後に一つ背中押された気がしてた。
...ごめんね、潤。
あんな別れ方してしまって。
仕事前だったのに。
最悪な送り出ししてしまった。
今夜潤に会えるかな。
仕事終わるころ、
潤の家に行こう。
そしてちゃんと潤と向かい合って
ちゃんと謝ろう。
自分の想いを伝えよう。
不安が全く消えたわけじゃない。
でもどこにいたって
そういう類の心配は
なくなるわけじゃない。
なら。２人一緒に
進んでいく道を選びたい。
潤だって。きっとそう
思ってくれてるはず。
潤はいつだって
前を向いている。
思い出せば。
私が転勤の話をした時だって。
２人の関係を終わりに
したいなんてこと
微塵にも表してなかった。
そんな潤を。
私が信じなくてどうするの？
しっかりしよう。
潤を。２人のこれからを
私も信じていこう。
優奈と別れて。
潤に電話をするけど
つながらない。
まだお仕事中？
一度家に戻ってから
潤のマンションへ向かおう。
そう決めて。マンションへと続く
最後の角を曲がったら。
向こう側から歩いてくる
見慣れたシルエット。
....あ....っ
潤だった。
私を認めた潤は。
昼間のことなんて
なかったみたいに。
少しも怒ってない、
優しい声をかけてくる。
「よっ」
「....」
突然のことに。
声が出ない。
ただただ立ちつくすだけの私に。
潤はなおも優しく言葉を続ける。
「少し落ち着いたか？」
その柔らかい音色に。
瞬間、自分でも予期せずに
勢いよくポロポロと
涙がこぼれ落ちていく。
「あーっ、泣くなってっ
とにかく、中入るぞっ」
突然泣き出した私の肩を。
しっかりと抱きながら潤は
マンションへと歩き出した。
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かこ(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます！最近描きたい熱がふつふつと…新作、お出しできたらいいなと思ってます。 (2021年8月19日 12時) (
レス) id: b1fafd3fe6 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - かこさん、待ってましたーーーー！！！これからかこさんの世界へダイブしてきます。 (2021年8月19日 5時) (レス) id: 93caeddf38 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - miyu-miyuさん» ありがとうございますー（^^)やはり、順調なばかりではないのが遠距離恋愛っ！（経験者は語る(笑））記念作品はお気に入りが２０００人を越えたらすぐアップしますねー♪第２章もよろしくですー（^^) (2014年10月5日 20時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
miyu-miyu(プロフ) - かこさん、お疲れ様です。暗雲ですか‥なんかドキドキしますね(^_^;) でも、楽しみです。 記念作品ですか、是非読ませて下さいね。では、このまま第2章へ行ってきま〜す(^-^)/ (2014年10月5日 20時) (レス) id: 209e6d27eb (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - riamさん» ありがとうございます(*^^*)Everything、初めてヒロインが潤くんファンという設定で。私も書いていてとても楽しかった作品です。更新がんばります！ (2014年10月5日 17時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2014年9月29日 16時
