121. 腕の中で ページ26
「いたっ!...え、あ。違うーっ」
「コート着てたし。
それに一人だったよね？」
「しーっ、行こ行こっ。
おじゃまだよっ///あっちの道かも」
「待って―っ」
けたたましくパタパタと去っていく足音。
...よかったぁ...気付かれなかった...
ホッとしたら。いつものように
潤くんに話しかけてしまっていた。
「.....気付かれなかったね(^^)」
「マジあせった(＞＜)
すげぇ勢いで突進してくんだもん(苦笑)」
「うふふ(^^)」
笑い合って。次の瞬間
ふっと訪れた一瞬の間。
自分の今の状況を瞬時に悟って。
一気に我に返る。
い.....今。潤くんの腕の中///
潤くんだって。
とっくにわかってるはずなのに。
ちっとも緩めてくれない腕。
ど....どうしよう....
心の中で。一人焦り始めたその時。
潤くんが静かに尋ねてきた。
「どうしたの、今日？」
「えっ、あ.....美空に頼まれて。
たまごっちグッズと。
翔くんの写真買いに....」
「写真？！(笑)そんなの言ってくれたら
俺届けんのに(〜^)」
「.......」
再び訪れた沈黙。
変わりないようで。
どことなくぎこちない会話。
でも一向に潤くんは離してくれない。
....ううん..とまどってるくせに。
私も離れようとできなくて。
２人でお寿司食べた
帰り道以来の潤くんの腕の中。
ちっとも変わらない広さ。
あたたかさ。たくましさ。
いつのまにか。
体ごと預けてしまってる私。
...だ、ダメ...こんなのダメだよ。
無理に忘れようと
することはやめたけど。
だからといって
近づいていいわけない.....っ
離れなくちゃ、
今すぐここから帰らなくちゃ。
だってこれ以上こうしていたら。
きっと抑えてた想いが
決壊してしまうから....っ
.....今。潤くんは
どんな顔してるの....？
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かこ(プロフ) - あかりんさん» ですよねー(涙)やっと気持ちを確かめあえたのに手放しで喜べないという....ここからが二人の本当の始まりです。どうぞ最後までよろしくお願いしますっ。 (2014年9月3日 17時) (
レス) id: ae2a9fb09b (このIDを非表示/違反報告)
あかりん(プロフ) - モヤモヤしてます、、笑 (2014年9月3日 16時) (レス) id: 1b7b6e5038 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - さくらさん» ましゃは。私、とても好きなキャラです。実は...実在モデルもいます。踏み出すべきか否か、今が２人にとって最初の大きな壁にぶちあたってるんだと思います。２人にとっての幸せの形、これが今回の大きなテーマでもあります。どうぞ見守ってあげてくださいっ（＞＜） (2014年9月2日 14時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 主人公先生も潤くんも切ないです…と お友達のマシャの勇気ある言動！それに潤くんが従ってしまうのか…切なく息を止めてしまいました…二人には幸せになってもらいたい…ワガママでも突っ走って欲しい… (2014年9月2日 11時) (レス) id: 84be6edf25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2014年9月1日 14時
