120. ピンチ ページ25
じゅ...潤くん...？！
本物なの....？
ブルーグレーのスプリングコートに。
白Tシャツ、カーゴパンツにハット姿。
今日はお休みの日？
少しふっくらしたように見える。
ずっと走ってきたの？
息がまだ少し上がってる。
２か月ぶりの潤くん。だ.....
でも互いに何も言いだせないまま。
ただただびっくりして
見つめ合うだけの私たち。
「....じゅ....」
言いかけるけど。
もう言葉が続かないの。
....どうしよう。
でも会えた嬉しさの方が勝っていて。
何か口にしたとたん
涙が出てきそうで。
「Aさ....」
潤くんも。一度そう言いかけたきり。
やっぱり言葉にならなくて。
「どこどこーっ？！」
「絶対こっちに行ったはずだよっ！
あれ絶対マツジュンだよっ！！」
その時潤くんの背後から聞こえてきた、
女の子達の騒ぐ声。
少しずつこちらに近づいてくる。
「ヤベッ☆」
「えっ？！」
次の瞬間。
バッと潤くんに腕を取られて。
一緒に走りだしてた。
「潤くっ？！」
「ごめんっ！見つかっちまって
追いかけられて」
「あっ うんっ あ、でもっ
そっち、行き止まりっ」
「え？！ マジッ？！★」
数メートル走ったら。
目の前は行き止まりで。
女の子達の声は
さっきよりも近づいてきている。
「そこ曲がってみるー？」
「一応見てみよっか」
なんて会話も聞こえてきて。
......どうしよう。
見つかっちゃう....っ
ううん、何よりも。
私なんかと一緒にいるところ
見つかってしまったら......
どうしたらいいのかわからなくて。
思わず潤くんの顔を見たその時。
バッと来ていたコートを脱いで。
側に投げ捨てて。
かぶっていた帽子も取って
。
大通りに背を向けて
潤くんが突然私を抱きしめた。
「っ?! //// じゅっ...////」
「シーッ！ ごめんっ。
少しだけ。このままで」
心もち、置いてある段ボール箱の影に
身を隠すように息をひそめる。
その直後。
潤くんの肩越しに見えた
数人の女の子達の姿。
思わず緊張が走って。
身構えて目をつむる。
どうか。気付かれませんように....
いつのまにか。手は潤くんの肩を
キュッとにぎっていた。
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かこ(プロフ) - あかりんさん» ですよねー(涙)やっと気持ちを確かめあえたのに手放しで喜べないという....ここからが二人の本当の始まりです。どうぞ最後までよろしくお願いしますっ。 (2014年9月3日 17時) (
レス) id: ae2a9fb09b (このIDを非表示/違反報告)
あかりん(プロフ) - モヤモヤしてます、、笑 (2014年9月3日 16時) (レス) id: 1b7b6e5038 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - さくらさん» ましゃは。私、とても好きなキャラです。実は...実在モデルもいます。踏み出すべきか否か、今が２人にとって最初の大きな壁にぶちあたってるんだと思います。２人にとっての幸せの形、これが今回の大きなテーマでもあります。どうぞ見守ってあげてくださいっ（＞＜） (2014年9月2日 14時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 主人公先生も潤くんも切ないです…と お友達のマシャの勇気ある言動！それに潤くんが従ってしまうのか…切なく息を止めてしまいました…二人には幸せになってもらいたい…ワガママでも突っ走って欲しい… (2014年9月2日 11時) (レス) id: 84be6edf25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2014年9月1日 14時
