97. 大切な人 ページ2
私を見つめたまま。
ましゃは言葉を続けていく。
「....だけど。わかるんだ。
センセのことも。潤のことも。
立場も状況も全て越えて。
もう止められなくなっちまう気持ちも。
俺だってこんな事センセに言えるほど
胸張れる恋愛してきたわけじゃねぇし。」
「...ましゃ...」
「センセ、ダンナさんとのこと
今だって大切に思ってるでしょ？
家庭に不満があったから
逃げたわけじゃなくて。
ただ、潤のこと好きになっちまった
だけなんだよな....？
それ分かるから。だから俺には
センセのこと責めらんねぇんだ」
ましゃの思いが。痛いくらい
胸に響いて染み通っていく。
「でも潤は。ああ見えて、
ああいう仕事してっけど。
俺と違ってホント一途で
くそまじめな奴だから。」
「うん...」
「センセもでしょ？ダンナさんとの
遠距離貫いたくれぇ一途だった。
国語科の高橋センセの誘いも断ってただろ？」
「.....知ってたの？(驚)」
「意外にね、生徒は見てるもんなの(苦笑)」
軽く笑って。ようやく
お茶を口にしたましゃ。
次の瞬間。
ふっと優しい瞳に変わった。
「俺、センセも潤も
不幸になってほしくねぇから。
２人とも。俺にとって大切な人だから」
ましゃの優しさと辛さが。
どんどん伝わってきて。
...もうダメ...もう....っ....
その瞬間。パタパタと
頬をこぼれおちる涙。
一度こぼれてしまったら。
もう止まることなんてなくて。
...ましゃの言う通りだ...
いつのまにか錯覚してた。
久しぶりに感じる
恋の感覚に酔って。
大切なこと見失ってた。
これは”普通の恋なんかじゃない”のに。
１０代や２０代の頃のように。
普通に恋してる気になってた。
違うのに。
抱いてしまったのは
決して許されるわけない想いなのに。
周りの人たちを巻き込んで。
苦しめていくだけの恋なのに。
何よりも。
こんな事が発覚でもしたら。
潤くんの立場だって
危うくさせてしまうのに。
バカだ 私....本当に愚かだった...
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かこ(プロフ) - あかりんさん» ですよねー(涙)やっと気持ちを確かめあえたのに手放しで喜べないという....ここからが二人の本当の始まりです。どうぞ最後までよろしくお願いしますっ。 (2014年9月3日 17時) (
レス) id: ae2a9fb09b (このIDを非表示/違反報告)
あかりん(プロフ) - モヤモヤしてます、、笑 (2014年9月3日 16時) (レス) id: 1b7b6e5038 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - さくらさん» ましゃは。私、とても好きなキャラです。実は...実在モデルもいます。踏み出すべきか否か、今が２人にとって最初の大きな壁にぶちあたってるんだと思います。２人にとっての幸せの形、これが今回の大きなテーマでもあります。どうぞ見守ってあげてくださいっ（＞＜） (2014年9月2日 14時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 主人公先生も潤くんも切ないです…と お友達のマシャの勇気ある言動！それに潤くんが従ってしまうのか…切なく息を止めてしまいました…二人には幸せになってもらいたい…ワガママでも突っ走って欲しい… (2014年9月2日 11時) (レス) id: 84be6edf25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2014年9月1日 14時
