56. 気になる存在 ＜M side＞ ページ14
あのバーベキューの日以来、
オレは実家には帰っていなかった。
あの日からなんだか翔ちゃんを
意識しちゃうようになって。
翔ちゃんの顔見たら、
Aを思い出して、
そうしたらなぜかいらついてきて。
もうさ、いいかげんくっつくなり
はっきりしてくれよ。
そしたらオレのこのモヤモヤも
少しは晴れるのかなって。
...それともオレがAの背中
押してあげなくちゃいけないのかな。
最近そんなことばっか考えてて．．．
気が付いたら実家から
すっかり足が遠のいていたけど...
今日は久しぶりに帰ってみようかな。
久しぶりの２階の自分の部屋。
コントローラーとゲーム機が
ベッドの上に出しっぱなし。
そうだった、前、
Aが来たときのまんまだ。
ゲーム機よけてゴロンと
寝転がって天井を見つめる。
...こないだから気が付くと
Aのことばっか考えてる...
大体さ、翔ちゃんが
あんなこと言い出さなかったら
Aなんて当たり前のように、
オレの今までの、
そしてこれからの毎日の中に
普通にいる存在で。
それはずっとずっと
変わるわけないって思ってて。
何も特別に光っている
わけじゃなかったのに。
こんなに気になる存在じゃ
なかったのに...
いったい何なんだよ、
この状態...
その時部屋のドアをノックする音。
「誰？」
「...わたし。A。
ちょっと今いい？」
「...！」
あまりにもタイムリーすぎて
ガバッと起き上がった拍子に
テーブルに足ぶつけてしまった...
「入ったら？｣
「う...うん」
入り口でつったってるA。
なんかいつもと違う。
遠慮がちに部屋に入ってくるなんて
らしくないな。
オレもなんだか何話していいのか
すぐに思い浮かばなくって。
オレたちの間に
しばらく流れる沈黙。
意を決したように
Aが口を開いた。
「こ、こないだバーベキュー楽しかったね」
「...うん.....」
続かねー会話...
なんでそこでバーベキューの話？！
確かにメチャクチャ楽しかったよ。
楽しかったけど.....
オレ、その日から変なんだよ？！
Aの顔に目を向ける。
やっぱり違う。
心なしか頬赤いし、
なんだか真剣な目。
俺の知ってるAじゃない。
...それって翔ちゃんのせいなの...？
なんだか無性にイライラしてきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 164人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かこ(プロフ) - 嵐loveさん» コメありがとうございます(*^^*)初めての相葉さんロング、当時ドキドキしながら書いてた記憶があります。今読み返すと翔くんへのイメージもまだ今の形には至ってないような(笑)。しばらく書いていないのでまた相葉さんで長編書けたらいいなと思ってます。 (2016年12月14日 21時) (
レス) id: dcc5e96cf5 (このIDを非表示/違反報告)
嵐love(プロフ) - 読みました。翔君の優しさにキュンしました。ニノの主人公ちゃんにアドバイスる所も素敵です。後相葉ちゃんとニノのトランプのやり取りも好きです。最後の智君の告白には、びっくりです。(楽屋でのやり取り)長い主人公ちゃんの片思いが叶って良かったです。 (2016年12月14日 20時) (レス) id: 9417c56e13 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - モノクロさん» あざーすっ。またにのちゃんに活躍していただきました♪ (2014年7月29日 19時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
モノクロ - ・゜・(つД｀)・゜・ ニノがまた活躍してて、しかも感動でした(TT) 殿堂入りおめでとうございます(^^)明日も楽しみにしています！ (2014年7月27日 14時) (レス) id: 9a4b8c823e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かこ
| 作成日時：2014年7月25日 20時
