40. 絶妙なタイミング ページ40
「どういう意味？」
「...Aはもう俺のことなんて
どうでもいいんだと思ってたからさ...」
「そんなことない...そんな言い方...ひどいよ。
...この数ヶ月間、私だって
いろんなこと考えてたんだよ？！」
佑樹にそんな風に
思わせてしまっていたなんて...
申し訳ない気持ちと同時に、
急に向こうから突き放されたかのような
寂しさと苛立ちが湧き上がってきた。
私の勝手だとは頭ではわかっていても、
相手から言われると頭に血が上ってしまった。
「...お前は何もわかってないよ。」
みさきと同じセリフ。
「俺の考えてることも、みさきの気持ちも、
何一つわかっちゃいないよ！」
今までこんな激しい口調の
佑樹をみたことない...
来た方向へ走り出した佑樹を
止めることはもう私にはできなかった。
1人残った私。
足元には佑樹の買ってきた
ジュースの缶が散らばっている。
...どうして...？
どうしてこうなっちゃうの....？！
予想外の展開。
どうしていいかもうわからないよ。
花火会場に向かう人々の
楽しそうな声がどんどん遠くに
感じて聞こえる。
ただただその場
に立ち尽くしてしまった。
「世界が終わりそーな顔してっ！」
「...え...？」
振り返ると、そこには
帽子を目深にかぶった
サングラス姿の男の子。
ここまで走ってきたのか、
息を切らせて立っている。
「じゅ...潤くん？！どうしたの？！」
「車からみえて」
「え？」
「夏休み始まってから
ずっと山梨ロケで、んで、
今日こっちに戻ってきたんだけど
信号待ちしてたらセンセの姿見つけて、
で、降りたわけ。
センセ、相変わらず歩くの速いよね
なかなか追いつけなかった★」
無邪気に笑う潤くんの顔見てたら、
さっきまで張り詰めていた気持ちが
一気に緩んできた。
「ん？！」
「...なんでこういつも
タイミングいいかなー...」
「そりゃ...困ったときの
”松本潤”だから？(笑) 」
「はは...まいったな...」
頬を伝う涙を見られないよう、
くるりと彼に背を向け、
空をあおいだ。
どうしてこの子の前だと
素直に泣けてしまうんだろ。
「...とりあえず、座って飲もっか？！」
足元のジュース缶を拾いながら
潤くんが優しく微笑んだ。
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かこ(プロフ) - 夏さん» ありがとうございます。変換ミスですね。直しました(^_^;) (2014年7月18日 23時) (
レス) id: ae2a9fb09b (このIDを非表示/違反報告)
夏 - 2の、 便りになる存在→頼りに じゃないですか？ (2014年7月18日 22時) (レス) id: 99a29e3e26 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - えこさん» きゃんっ♪早速のコメありがとうですー。どっぷりヒロイン気分満喫してくださいね（^^)お仕事お疲れ様ですっ。 (2014年7月8日 15時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
えこ(プロフ) - かこさん、楽しみにしてますよ〜。今丁度休憩中でした。ポプコンもキュンキュンですよね！すっかり主人公気分な私です、ハイ。o(^▽^)o (2014年7月8日 15時) (レス) id: 61d13ac018 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - えこさん» そうなんですよ、一番衝撃的だった体験かも。今ならどんと構えられるけど当時はうら若き乙女（笑）正直怖かったです。日々更新がんばりますね。ポプコンも下書きかなりたまってるのですがなかなか打ち込めなくて★今週中には必ず！ (2014年7月8日 15時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2014年7月5日 19時
