39. 衝突 ページ39
「すごい人だね★」
「久しぶりに来たけど
やっぱスゴイね。」
「ちょっと休んでこうか？
俺、ジュースでも買ってくるよ。」
「ありがと。」
会場手前の小さな広場にある
ベンチに、みさきと2人腰掛けた。
心なしか晴れない表情のみさき。
「元気ないね、みさき。何かあった？」
「...別に。何もないよー。
Aこそ、最近学校どう？」
「あ、うん。あ、それがね、
面白い子がいてね、」
自然と潤くんの顔が
思い浮かんで、みさきに話した。
一通り話し終わってみさきを見ると、
さっきよりさらに険しい顔をしていた。
「どうしたの、みさき？」
「...A...そのこのこと好きなの？」
「え？あ、そりゃ自分の生徒だもん、
かわいいと思うよ。」
「そうじゃなくて、男としてよ。」
「え...ないないー！」
「...自覚ないの？」
「え？！」
「今のA、佑樹のこと好きになり始めた
あの頃と同じ目してるよ。」
「ちょ...」
「ひどいよ、A、何考えてるの？！
佑樹がかわいそうだよ、
佑樹のことこんなにほったらかしておいて、
自分は年下のアイドル...生徒に
心魅かれているなんて...」
「ちょっと、待ってみさき、ちが...」
「何が違うのよ？！
わかってないのはAだよ！！！
...Aはいつだって、
今も昔も何にもわかってないっ！！」
「みさき....？」
「...私、帰るわ。こんな気持ちで
一緒に花火なんて見たくない」
「みさき！待って！！」
つかんだ手は思い切り
振りほどかれてしまった。
走り去ってしまったみさき。
追いかけられなかった...
だってみさきの言うとおりだ。
潤君のことはともかく、
佑樹のことはっきりさせない私に、
いいかげん腹を立てるの当たり前だよね...
「あれ？みさきは？」
３人分のジュースを買って
佑樹が戻ってきた。
「あ...私、怒らせちゃって...
帰っちゃった...」
「え？」
急に静まり返る空気。
2人っきりだと一瞬で
きまづくなってしまった...
「...俺、みさきのとこ行って来るわ。」
「え、ま、待って、佑樹！」
思わず引き止めてしまった。
びっくり顔の佑樹。
その顔に私も驚いてしまった。
「...ど、どうしてそんな驚いた顔するの？」
「あ...いや...Aが俺のこと
引き止めるなんて思わなかったから...」
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かこ(プロフ) - 夏さん» ありがとうございます。変換ミスですね。直しました(^_^;) (2014年7月18日 23時) (
レス) id: ae2a9fb09b (このIDを非表示/違反報告)
夏 - 2の、 便りになる存在→頼りに じゃないですか？ (2014年7月18日 22時) (レス) id: 99a29e3e26 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - えこさん» きゃんっ♪早速のコメありがとうですー。どっぷりヒロイン気分満喫してくださいね（^^)お仕事お疲れ様ですっ。 (2014年7月8日 15時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
えこ(プロフ) - かこさん、楽しみにしてますよ〜。今丁度休憩中でした。ポプコンもキュンキュンですよね！すっかり主人公気分な私です、ハイ。o(^▽^)o (2014年7月8日 15時) (レス) id: 61d13ac018 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - えこさん» そうなんですよ、一番衝撃的だった体験かも。今ならどんと構えられるけど当時はうら若き乙女（笑）正直怖かったです。日々更新がんばりますね。ポプコンも下書きかなりたまってるのですがなかなか打ち込めなくて★今週中には必ず！ (2014年7月8日 15時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2014年7月5日 19時
