28. 衝撃音 ページ28
一体何が起こったのか、
瞬時に把握できなかった。
黒板に向き直った瞬間、
耳元で響いた衝撃音。
...え？！
教室は静まり返ったまま。
足元をみると、バラバラに散らばった
筆記用具と壊れたペンケース。
振り返るとさっき注意した
生徒と目が合った。
...つまり。カレガコレヲ
ワタシニムカッテナゲタ...
落ち着け、落ち着くんだ、私。
意図的にか、それとも外れたのか、
ペンケースは私ではなく、
黒板に当たったよう。
まだ頭の中はパニクってる。
怖い。初めて生徒のことコワイって感じた。
本当は今すぐにでもここから逃げ出したい。
でもそうはできない。
教師として、この場を何とか
しなくてはいけない責任が私にはある。
投げたのはあの生徒。
もう一度目をあわせる。
先に目をそらせたのは向こうだった。
腕時計を見る。授業時間残り５分。
...負けない
....こんなことで負けるもんか！
足元に転がってるペンケースを拾い上げ、
思いっきり後ろの壁に向かって投げ返した。
ツヨキの私を演じ続ける。
「ねえ、何目そらしてんの？
こっち向きなさいよ。」
沈黙の中、息をのんで
私たちを見つめている生徒達。
いまだ目をそらせたまま
下を向いているその男の子。
私からは絶対目そらすもんか！
どのくらい時間がたっただろうか
わからない感覚。
「キーンコーンカーンコーン」
その時。終業を知らせるチャイムが鳴った。
29. 許せなかった発言→←27. タンカ ＜J side＞
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かこ(プロフ) - 夏さん» ありがとうございます。変換ミスですね。直しました(^_^;) (2014年7月18日 23時) (
レス) id: ae2a9fb09b (このIDを非表示/違反報告)
夏 - 2の、 便りになる存在→頼りに じゃないですか？ (2014年7月18日 22時) (レス) id: 99a29e3e26 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - えこさん» きゃんっ♪早速のコメありがとうですー。どっぷりヒロイン気分満喫してくださいね（^^)お仕事お疲れ様ですっ。 (2014年7月8日 15時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
えこ(プロフ) - かこさん、楽しみにしてますよ〜。今丁度休憩中でした。ポプコンもキュンキュンですよね！すっかり主人公気分な私です、ハイ。o(^▽^)o (2014年7月8日 15時) (レス) id: 61d13ac018 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - えこさん» そうなんですよ、一番衝撃的だった体験かも。今ならどんと構えられるけど当時はうら若き乙女（笑）正直怖かったです。日々更新がんばりますね。ポプコンも下書きかなりたまってるのですがなかなか打ち込めなくて★今週中には必ず！ (2014年7月8日 15時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2014年7月5日 19時
