26. 事件 ＜J side＞ ページ26
事件はいつだって突然やってくる。
それは２クラス合同の、
Aセンセの化学の授業で。
かなり苦手なこの時間、
実は意識的に避けてきたんだけど、
1学期最後の、とあって出席した。
気が重い5時間目。
「本物だー」
「こっちみないかな。」
のっけからザワザワ騒がしい
隣のクラスの女子たち。
時折、「静かにしたら？」的視線を
投げかけるさやかに
多少おびえているようだけど(笑)
授業が始まって２０分、
すでにAセンセも数回注意している。
今日はそんな、どちらかというと
好意的な目ばかりじゃないのが
ピリピリ伝わってくる。
騒ぐ女子たちと俺を、
気にいらないなって目で
チラチラにらむ隣のクラスの男子数名。
「潤、平気？」
小さな声で哲平が
心配そうに聞いてくる。
「ああ、まあ、ね」
「今日はなんか一段と風当たり強いな。
あと３０分乗り切ろーぜ。」
サンキュ、哲平。
嵐のメンバーも最高の仲間だけど、
哲平やさやか、そして３−Dの皆も
ホント最高の奴らばかり。
足元に消しゴムが転がってきた。
拾い、転がってきた方向へ
目を向けると隣のクラスの女子。
消しゴム渡すと真っ赤な顔で
”ありがとう”と会釈してきた。
自然とこっちも会釈を返す。
その瞬間、「キャーッ！」と、
一段と騒がしくなったクラス。
消しゴム落とした本人じゃなくて、
周りの友人たちが
この場面をみて騒ぎ始めた。
一体どういう展開なんだよ。
さすがにかんべん.....
「あーっ、うるせーうるせー！！
ジャニーズ様がいると
落ち着いて授業うけられやしねーな。
ホントまいるねー」
さっきからこっちをにらんでいた
男の1人が声を上げた。
「大体何がそんなにいーんだか★
あいつも嵐もいまだに
パッとしねえグループじゃん！！」
そうだ、そうだ、と
同調する周りの取りまき達。
さらに男は言葉を続けた。
「全く５人もいて、府抜けた連中ばっかの
集まりなんじゃねー？！
あはははは！」
27. タンカ ＜J side＞→←25. 近づきたい ＜J side＞
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 209人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かこ(プロフ) - 夏さん» ありがとうございます。変換ミスですね。直しました(^_^;) (2014年7月18日 23時) (
レス) id: ae2a9fb09b (このIDを非表示/違反報告)
夏 - 2の、 便りになる存在→頼りに じゃないですか？ (2014年7月18日 22時) (レス) id: 99a29e3e26 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - えこさん» きゃんっ♪早速のコメありがとうですー。どっぷりヒロイン気分満喫してくださいね（^^)お仕事お疲れ様ですっ。 (2014年7月8日 15時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
えこ(プロフ) - かこさん、楽しみにしてますよ〜。今丁度休憩中でした。ポプコンもキュンキュンですよね！すっかり主人公気分な私です、ハイ。o(^▽^)o (2014年7月8日 15時) (レス) id: 61d13ac018 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - えこさん» そうなんですよ、一番衝撃的だった体験かも。今ならどんと構えられるけど当時はうら若き乙女（笑）正直怖かったです。日々更新がんばりますね。ポプコンも下書きかなりたまってるのですがなかなか打ち込めなくて★今週中には必ず！ (2014年7月8日 15時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かこ
| 作成日時：2014年7月5日 19時
