24. 揺れる想い ページ24
思いのほか長引いた会議。
終わって時計をみると
ちょうど１９時。
佑樹との約束、
間に合わなかった。
会議中何度も時計を見た。
まだ間に合う....少し厳しい？
.....もうダメかも.....
時計の針が進むたび、
どこかでいけなくなることを
望んでいる自分がいた。
会ってみたらどうってこと
ないのかもしれない。
今、会わなくちゃいけないんだ。
そう自分に言い聞かせてみたけど
今こうしてホッとしている私。最低だ。
佑樹の携帯に電話するとみさきが出た。
「あ、みさき？」
「Aー！何してんのよ、
遅刻だよ、遅刻！
佑樹、今トイレ行ってる。」
「ごめんね。今、会議終わって、それで....
佑樹、何時の飛行機？」
「最終で帰るって言ってたから
２０時には店出るみたい。
今からこられそう？」
「あ...それが....」
「もうっ！何してんのよ！
意地張ってる場合じゃないでしょ。
そんなんじゃ、あ、佑樹戻ってきた。
かわるね。」
「もしもし、A？まだ学校？」
「うん....まただね、私
...ごめんなさい...」
「仕事じゃ仕方ないよ。
来月夏休み長く取れそうだから
また来るよ。」
「本当にごめんなさい。
....気をつけて戻ってね。」
いつもの穏やかな佑樹の声。
電話を切ってからも
モヤモヤしている自分....
このままで本当にいいの？
また会わないまま離れてしまっていいの？
....行かなくちゃ！
佑樹と「ちゃんと向き合わなきゃいけない。
今夜会わないと、会わないとダメだ！！
慌てて佑樹にメールする。
「今からやっぱり行くね。」
急いで荷物をまとめ、
学校前の停留所へ。
ちょうど来たバスに飛び乗る。
携帯をチェック。
佑樹からの返信はない。
いつだってそうだ。
ギリギリにならないと
自分の本当の気持ちが見えない。
今もハッキリ答えが
出ているわけじゃない。
ただこのまま逃げてばかりじゃ
いけないってことだけはわかった。
だから....お願い、間に合って...っ
終点の駅前でバスを降り、
待ち合わせのお店まで走る。走る。走る。
けれども到着したときには
すでにテーブルに
佑樹とみさきの姿はなかった。
時計をみた。
１９時４５分。
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かこ(プロフ) - 夏さん» ありがとうございます。変換ミスですね。直しました(^_^;) (2014年7月18日 23時) (
レス) id: ae2a9fb09b (このIDを非表示/違反報告)
夏 - 2の、 便りになる存在→頼りに じゃないですか？ (2014年7月18日 22時) (レス) id: 99a29e3e26 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - えこさん» きゃんっ♪早速のコメありがとうですー。どっぷりヒロイン気分満喫してくださいね（^^)お仕事お疲れ様ですっ。 (2014年7月8日 15時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
えこ(プロフ) - かこさん、楽しみにしてますよ〜。今丁度休憩中でした。ポプコンもキュンキュンですよね！すっかり主人公気分な私です、ハイ。o(^▽^)o (2014年7月8日 15時) (レス) id: 61d13ac018 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - えこさん» そうなんですよ、一番衝撃的だった体験かも。今ならどんと構えられるけど当時はうら若き乙女（笑）正直怖かったです。日々更新がんばりますね。ポプコンも下書きかなりたまってるのですがなかなか打ち込めなくて★今週中には必ず！ (2014年7月8日 15時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2014年7月5日 19時
