24. 条件 ページ24
「か、かすみちゃんでもダメなんだっ
カズは理想高そうだよねっ。
気難しいとこあるし。
彼女の条件も厳しいんでしょ？！」
心のどこかで知りたかったけど。
いつもは聞かないような質問。
自分からふってしまった。
でも。意外にも。
いつのもように茶化すことなく。
夜空を見上げながら
カズは真面目に答えてくれた。
「...そんなん難しくねぇよ。
彼女に求める条件なんてない。
ずっと。ずっと
俺の味方でいてくれれば。
俺はそれだけでいいや。」
カズの言葉に。
大きく一つ心臓が
ドキンッと音を立てる。
カズの口から。
そんな思いを聞けたことにびっくりで。
それがとてもシンプルな願いだったから
またびっくりして。
何も口にできず止まってしまった私。
「そっちこそどうなの？」
ちょっぴり真剣なまなざしで。
今度は逆に聞き返してきたカズ。
その瞳の前だと。
今夜は不思議と素直になってしまった。
「私は....身長とか。髪の毛の量とか。
そんなの全然関係なくて。
私だけを愛してくれる人かな。
少なくてもそう信じさせてくれる人。
そうしたら。私はずっと
その人の味方でいる。」
...言ったあとで。思わず赤面。
今、私。これじゃ、
”カズのこと好きだ”みたいな
言い方しちゃった....？
でもカズは。
あわて始めた私には
気が付いていないのか。
変わらずに真面目な顔で
言葉を返してくれた。
「基本だなっ」
「....そう。基本だよ。
でもさ。社会に出ると
浮気してたり不倫してたり、
そんな人ばっかりで。
なんかシンプルそうに見えて
一番かなえられない望みなのかなって。
時々思って落ち込んだりするよ。」
「んなことねぇよ。いるよ、絶対。
世の中そんな奴らばっかじゃねぇよ。」
「だといいんだけど...」
そう言い終えて。
どちらからともなく
顔見合せて笑いあう。
思えば。２人でこんな話
したのなんて初めてだった。
ちゃんと私の目を見て。
思いを語ってくれた
カズの言葉、本当に嬉しかった。
と同時に。
笑うカズの顔見ながら。
不意にズキンと苦しくなる胸。
....いるよ。そういう人。
きっと好きになったら。
ちゃんと相手と向かい合って。
時々毒づきながらも。
心の深いところで
大切にしてくれるだろう人。
でもその人は。
決して私を見てはくれないんだ....
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かこ(プロフ) - モノクロさん» お帰りなさーい！テスト無事終わったかな？はい、二宮さんで♪これってサインや３６５ひより前に書いた、二宮さん最初の作品。まだ手探りで二宮さんをつかもうとしてたのがよくわかる文で（笑）。最後までどうぞよろしく（＾＾） (2014年6月7日 19時) (
レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
モノクロ - 長いので名前省略することにしました笑 っていうかいつの間に!!!二宮さんの新作!!!いやぁー(≧ω≦*)今日からツクール復帰します♪＼(^-^)／ 更新頑張ってください!! (2014年6月7日 18時) (レス) id: 9a4b8c823e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2014年6月6日 12時
