17. 天使の誘い ＜N side＞ ページ17
中学３年間、
学校のアイドル的存在だった
杉田かすみのことが
ずっと好きだった拓実。
あの頃も。
「杉田が俺をみて笑ったー♪」
とかなんとか。
勘違いしていっつも騒いでたけど。
...申し訳ありませんね。
かすみちゃんの視線、
さっきからビシバシ
感じてんの俺なんだよ...
だからどーだってことは
ねぇんだけどさ。
なんとなくチラリそっち見たら。
ヤベ、目合っちまった。
次の瞬間、こっちに向かって
歩き出した杉田。
「おいっ、カズッ
杉田がこっち来んぞっ」
とたんあわてて
挙動不審な動きを始める拓実。
いいから落ち着け。安心しろ。
....お前じゃねぇから。
....面倒くせぇことに
なりそだな、こりゃ...
「二宮くん久しぶり。元気そうだね。
あ、私のこと覚えてる？」
こちらも変わらず。
パーフェクトなスマイルで
話しかけてくる彼女。
拓実、お前が言ったんだっけ？
”天使のスマイル”って。
拓実に目を向けると......
あー、こりゃダメだ。
すでに骨抜き状態。
お前、目、ハートになってんぞっ。
「杉田でしょ？久しぶりーー...」
「あ、ね。よかったら
向こうで少し話さない？
ちょっと聞きたいこともあるんだ(^^)」
「......」
「それとも。私とじゃ
つまらないかな...?」
答えずに。無言でいたら。
絶妙な上目づかいで
ダメ押しの甘いトーンのセリフ。
隣の拓実がまたもや
ひじでつついてくる。
さっきより痛てぇーぞ、オイッ。
お前の頭ん中じゃ。
「お前と杉田を俺がつなげろ
＝ 杉田の言うとおりにしろ」
なんて図式、勝手に
できあがってんだろっ...?!
...ま、皆の前で杉田
に恥かかすのもなんだしね。
脱いでやるよ、一肌くらい....
「んじゃ。ちょっとだけね」
「ありがとうー♪」
答えたと同時に。
さっとすばやく腕をとられ。
半ばひきづられるように
皆の輪から出た俺と杉田。
皆に。「わりぃ、ちょっと抜ける」って。
言うヒマもなく。
だからそんな俺の後姿を。
Aが複雑な表情で
見つめていたなんて
これっぽっちも
気づいちゃいなかったんだ。
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かこ(プロフ) - モノクロさん» お帰りなさーい！テスト無事終わったかな？はい、二宮さんで♪これってサインや３６５ひより前に書いた、二宮さん最初の作品。まだ手探りで二宮さんをつかもうとしてたのがよくわかる文で（笑）。最後までどうぞよろしく（＾＾） (2014年6月7日 19時) (
レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
モノクロ - 長いので名前省略することにしました笑 っていうかいつの間に!!!二宮さんの新作!!!いやぁー(≧ω≦*)今日からツクール復帰します♪＼(^-^)／ 更新頑張ってください!! (2014年6月7日 18時) (レス) id: 9a4b8c823e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2014年6月6日 12時
