24. これは恋 ページ24
いつもは無機質な、
オレんちの天井に
所狭しと移る無数の星たち。
北半球の星空。
すげぇ....天の川....
そりゃ、科学館には
かなわないかもしれないけど
十分迫力あって、
全然オレんちじゃないみたい。
...きれいだな..
隣に座るAちゃんを
チラッと見る。
星に夢中で、真剣で、
でも楽しそうな表情。
彼女の瞳に映る星々を見ていたら
一瞬その中に吸い込まれそうな
感覚になって。
オレもその瞳に映してよ、って、
気がついたら
そんなこと真面目に願ってた。
祈ってた。
今思えば、プラネタリウムの後半は
Aちゃんばっか見てた気がする....
ふと、Aちゃんと目が合った。
「.....？？」
オレの顔を見て不思議そうな顔。
わわっ★オレ、動揺してる////
「あっ！....あのっ！さ。あ、
Aちゃんの笑顔っていいよね♪
なんかさ、見てるとオレ、
元気でるんだっ」
暗くてもオレの言葉で
顔真っ赤になったのが
わかるAちゃん。
「そ.....そう？！///
相葉くんの笑顔こそ、
太陽みたいでとっても素敵だよ♪」
「あ、ありがと...」
Aちゃんの言葉に
オレもなんだか赤くなってしまった。
なんさか。なんか、
高校生の恋愛みたい////
恋愛....だよな...
やっぱし....
前の彼女とは１８０度違う
タイプのAちゃん。
”好みだ”って公言してきた
タイプともまた違う感じで。
だからこれが
そうなんだって気がつくまで
時間がかかった気がするけど。
でも今ならこう思える。
結局、好きになった人が
好きなわけで、。
「何があるから好き」とか
「何がなきゃ好きになれない」
とかじゃないんだよな.....
「...笑ってるとさ」
「え？」
「笑ってるといいことあるかなーって
オレ、思うんだ。」
なんでそんなこと口にしたんだろ。
いつもオレが感じて、実践してること。
でもAちゃんなら
わかってくれるような気がして。
そう思ったらつい口に出してた。
そしたら
「....そうだと思った」
「え？」
返ってきたのは意外な答え。
Aちゃんは言葉を続ける。
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作者名：かこ
| 作成日時：2014年1月18日 18時
