14. まぶしい笑顔 ＜H side＞ ページ14
「....っ！あっ、
ご、ごめんっ！！///
次の瞬間ハッとして、
彼は私の頭から手を離した。
そのオロオロしている姿が
なんだかかわいくって。
思わず泣きながら笑ってしまった。
笑う私を見て少し安心したように
また微笑んだ彼。
「...名前...まだ聞いてなかったね。」
「あ....原島です。
原島A。です。」
胸元のネームプレートを
指でつまんで見せた。
「相葉...さんでしたっけ？」
「ハイ。相葉雅紀です。です。
あっ！！今日！！！
今日もうプラネタリウム
終わっちゃった？！...よね(＞＜)
17:30分前にここ着いたから
セーフかなって思ったんだけど....？」
「あ、ハイ。閉館時間は
17:30なんですけど、
プラネタリウムはもう少し早く
終わっちゃうんです。」
「そっかー(＞＜)くそ〜っ
あと一歩だったのにー★」
本当に悔しそうな相葉さん。
「...今日、観に来たんですね。」
「あ、うん♪
仕事終わったの１６時でさ。
まだ間に合うかと思ったんだけど」
「ずいぶん早く終わる
仕事なんですね。いいなぁ(笑)」
「え、あ。またこれから
仕事なんだけどね★
あ、原島さんはプラネタリウム
動かす人なの？」
「あ、そうなれたらいいんですけど...
まだ２年目のペーペーです....
....実はこないだ
相葉さんに見せたのが
初めて投影機操作でした...」
「え？！」
「ごめんなさい...
もっとうまく見せられたら
良かったんだけど.....」
種明かししちゃった(＞＜)
がっかりさせちゃったかな....
下げた頭、そうっと上げて
彼の表情をうかがう。
あ...
そこには変わらない笑顔の彼。
「ううんっ！！すっげぇ良かったよ♪
オレ、本当に感動して、ジーンときて、
元気いっぱいもらえたんだから。」
「...ありがとうございます...」
そう言うのが精一杯だった。
嬉しくて、嬉しくて。
油断したらまた涙にじんで
きそうだったから.....
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作者名：かこ
| 作成日時：2014年1月18日 18時
