28. 似てる姉弟 ページ28
「あ、ヤダ、ごめんね★
なんかしんみり
させちゃったよねっ
あ、ね、雅人くんもう
これ食べられるかな？！」
お皿に載ってる
フルーツをつまみながら。
本当にそうだと思った。
芸能界にいて。
光を浴びている潤くん。
でもその影の部分には
それを支える家族がいて。
きっと望まない、
好奇心や悪意の目に
さらされたこともあっただろう。
今思えば。きっと美佐子は
自分自身の人生を生きたくって。
自分たちのことを
誰も知らないだろう
北海道に来たんだよね...？
だからこそ。今回美佐子が
潤くんのことを私に
教えてくれたこと。
そしてお隣の部屋を
紹介してくれたという事実は。
美佐子にとって
自分が大きな存在で
ありえていることを
表しているみたいで。
本当に、何よりも
嬉しかったんだ、私。
ありがとう。
本当にありがとう、美佐子。
そんなことを思いながら。
ひざに座らせた雅人くんに
ボーロを渡しあげていたら。
つと美佐子の視線を感じた。
「な、何？！」
「で、どう？
うちの不肖の弟は？(笑)」
「え、あ、潤くん？」
突然切り出されて。
なぜか動揺気味に
なってしまった私。
「....ふーん。もう、
"潤くん”なんて
呼んでるんだ♪」
「わ、ごめんっ、違うよっ///
そんなあやしい関係じゃなくてっ///
そ、そう呼べって
言われたからつい....」
「あいつが言いそうなことだね、全く★
ごめんね、年下のくせに生意気で
オレ様な口聞くでしょ？」
「....(笑)さすが美佐子の
弟、って感じだよ(笑)」
「ちょっ、言うねーーAっ！
このっ！」
そう言いながら立ちあがり。
右手を挙げてたたくふりをする美佐子。
「うそうそっ、ストーップっ！！
ほらっ、雅人くん、
びっくりしてるじゃんっ」
ふふっ♪ なんかこういう反応も
似てるんだよね、美佐子と潤くん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 402人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かこ(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます♪北海道色満載な作品、私も大好きなストーリーです。どうぞよろしくです♪ (2014年8月1日 21時) (
レス) id: ae2a9fb09b (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - かこさんの作品読みやすくて好きです！popcornに続き 私の大好きなお話です。こちらも続きがすっごく楽しみです♪ (2014年5月6日 6時) (レス) id: f7fb08dbe2 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - あ~ちゃんさん» ありがとうございます♪すでに完結作品なので毎日更新を目指していますが。待ちきれないときには他作品もよろしかったらぜひ♪ (2014年5月1日 12時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
あ~ちゃん - 今日 この作品に出逢いました。続きが楽しみです。読みやすくてテンポが良くて・・・読み返すのが好きなので待ってます。有難う。 (2014年5月1日 11時) (レス) id: b6f277a24a (このIDを非表示/違反報告)
あ~ちゃん - 今日 この作品を見つけました。更新が楽しみです。読みやすくてテンポがいいですね。 (2014年5月1日 11時) (レス) id: b6f277a24a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かこ
| 作成日時：2014年4月29日 9時
