27. 訪問 ページ27
「A〜お茶入ったよー」
「ありがと♪
じゃ雅人くんいこうか？」
もうすぐ１歳になる
雅人くんを抱き上げ、
リビングの美佐子の所へと向かう。
今日は朝から美佐子の
お宅にお邪魔していた。
GWの真ん中。休みはあれど
特段予定もなく。
ずっとマンションのお礼と、
かわいいちびちゃんの顔
見に行きたいと思っていたし。
何よりも久しぶりに美佐子と会って
話をしたかったんだ。
航空会社勤務の
美佐子の旦那様は今日は出勤。
写真よりすっかり
大きくなった雅人くん。
会うのは初めてだけど。
ふふっ、美佐子というより
だんなさま似かな(^^)
「どう？ 東京生活は？」
紅茶にミルクを注ぎながら
笑顔で聞いてくる美佐子。
「慣れてきた、かな。なんかね、
北海道にいる時より時間の流れは
確実に速い気はする。」
「あ、それわかるっ！
逆のこと、入学した時
感じたもん、私(^^)」
こうして話しているとすぐに
あの頃にタイムスリップ
してしまう私たち。
昔とちっとも変わらない
美人度だけど。
今はそれにママらしい
柔らかさが加わって
さらに素敵になってる美佐子。
目鼻立ちのはっきりした顔。
唇のラインの感じとか。
やっぱり姉弟だな。
似てる、潤くんと。
まるで観察するように
じっと見てたら。
眉をひそめて怪訝そうな
顔になる美佐子。
「...何よ、なんかついてる？
まさかしわが増えた、とか
言いなさんなよ？(怒)」
「ヤ、ヤダ、違うよーー！
に、似てるなぁと思ってつい...」
「...潤？」
「う、うん。にしても
知らなかったなぁ。
美佐子の弟が芸能人だったなんて」
ごまかすように口にした言葉に。
ふっと真剣で、申し訳なさそうな
表情に変わった美佐子。
「そのことはごめん....
あんなに仲良くしてた
Aやゆきたちにも。
だからこそ余計に。
やっぱりどうしても
言えなかったんだ....」
「ううん。
それが当たり前だよ。
美佐子が今まで
味わってきた思いとか、
そういうのはきっと私の
想像以上だろうから簡単に
”その気持ちわかる”なんては
言えないけど。
もし私が美佐子と
同じ立場だとしたら
きっと同じようにするって
思うから。」
「...A...」
ベランダから差し込む
陽の光のせい？
心なしか潤んでいるように見える
美佐子の瞳。
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かこ(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます♪北海道色満載な作品、私も大好きなストーリーです。どうぞよろしくです♪ (2014年8月1日 21時) (
レス) id: ae2a9fb09b (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - かこさんの作品読みやすくて好きです！popcornに続き 私の大好きなお話です。こちらも続きがすっごく楽しみです♪ (2014年5月6日 6時) (レス) id: f7fb08dbe2 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - あ~ちゃんさん» ありがとうございます♪すでに完結作品なので毎日更新を目指していますが。待ちきれないときには他作品もよろしかったらぜひ♪ (2014年5月1日 12時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
あ~ちゃん - 今日 この作品に出逢いました。続きが楽しみです。読みやすくてテンポが良くて・・・読み返すのが好きなので待ってます。有難う。 (2014年5月1日 11時) (レス) id: b6f277a24a (このIDを非表示/違反報告)
あ~ちゃん - 今日 この作品を見つけました。更新が楽しみです。読みやすくてテンポがいいですね。 (2014年5月1日 11時) (レス) id: b6f277a24a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2014年4月29日 9時
