22. 蕎麦 ページ22
今をときめく
スーパーアイドルの一人が。
私のうちのソファに座って。
私の作る蕎麦の出来上がりを
待っている。
...なんてシチュエーション...
こんな状況になるんなら。
もうちょっとちゃんと部屋
片しておくんだった
いや、私は別に彼の
ファンじゃないけれど。
女子として
最低限のマナーというか。
プライドというか....
まだ段ボールが残るリビング。
わわっ いつのまにか立ちあがって。
チェストの上や部屋の中
さりげなーく見てる松本くんに。
もう蕎麦なんて
作るどころじゃないくらい。
心臓がバクバクしてる私。
きゃっ☆
だし、取ってる最中だった(＞＜)
ふきこぼれそうになった鍋、
あわてて火をゆるめる。
「ふーん。幌加内の蕎麦じゃん♪
ここのうまいんだよね(^^)」
あわてふためいてる
私とは対照的に。
いつのまにか。
カウンターキッチンに
寄りかかって。
ニコニコしながら
私を見ている松本くん。
「...あの...」
「ん？」
「そこに立たれると
緊張するんですけど...」
「そ？ゴメンゴメン(笑)」
私の言葉に。
気を悪くすることなく
松本くんは無邪気な笑顔で。
またソファへと戻って行った。
蕎麦をゆで始めながら
ソファの松本くんを
チラリと伺ってみる。
....どうしてオッケー
しちゃったんだろう。
普段の自分からは
考えられない。
会って２回目の男の人、
家に入れちゃうなんて
どうかしてる。
しかもその人は芸能人...
でもそれはきっと
”美佐子の弟”だからだ。
こんな立派な部屋も
お世話してもらってるんだし。
こないだのお詫びの
気持ちもあったから。
「...できたっ」
シンプルに盛り蕎麦。
薬味は４種類くらいつけて。
こんなんでいいのかな...
あ....れ....？
ソファのテーブルに
お蕎麦やグラスを運ぶと。
そこにはスヤスヤと
うたた寝してる松本くん。
やっぱり激務なんだろうな。
よく見ると。
ちょっぴり疲れの見える肌
してる気がする。
声かけるもの忘れて。
つい見入ってしまう。
23. きれいな男の子→←21. 見る目あんな（笑） ＜J side＞
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かこ(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます♪北海道色満載な作品、私も大好きなストーリーです。どうぞよろしくです♪ (2014年8月1日 21時) (
レス) id: ae2a9fb09b (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - かこさんの作品読みやすくて好きです！popcornに続き 私の大好きなお話です。こちらも続きがすっごく楽しみです♪ (2014年5月6日 6時) (レス) id: f7fb08dbe2 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - あ~ちゃんさん» ありがとうございます♪すでに完結作品なので毎日更新を目指していますが。待ちきれないときには他作品もよろしかったらぜひ♪ (2014年5月1日 12時) (レス) id: 1c4ce8f51d (このIDを非表示/違反報告)
あ~ちゃん - 今日 この作品に出逢いました。続きが楽しみです。読みやすくてテンポが良くて・・・読み返すのが好きなので待ってます。有難う。 (2014年5月1日 11時) (レス) id: b6f277a24a (このIDを非表示/違反報告)
あ~ちゃん - 今日 この作品を見つけました。更新が楽しみです。読みやすくてテンポがいいですね。 (2014年5月1日 11時) (レス) id: b6f277a24a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2014年4月29日 9時
