箒星 【Sho Sakurai】 第１章

4. 不思議な誘い ＜S side＞ ページ4

局の駐車場を出て。
いくつかめの信号で
停まったその瞬間。
突然鳴り響いた携帯。




...のぞみっ？！




あわてて取り上げて画面を見る。




...優太か...(＞＜)




大学時代の友人。
深谷優太からの電話だった。
珍し...いつぶり？

学生時代はしょっちゅう
つるんで遊んでたけど。
最後に会って飲んだのって
...半年ぶり？



「もしもし？」

「おう！久しぶりっ 翔。
あのさ、いきなりで
ホント悪りぃんだけど。
今夜これから時間ある？」

「(笑)いつもながら
唐突だなぁ(＾＾)
　 あるけど。何？」



電話越しの優太は。
久しぶりのブランクを
感じさせねぇくらい
変わってなくて。

でもどこかいつもと違う感じで。

俺の気のせい？
今、外？ 後ろがにぎわしいな。


「いやさ、今、加藤先輩と
飲んでんだけど。
　 あ、雅樹も健介もいるんだけど。
”翔呼べーっ”ってうるさくて★」

「先輩帰国してんだ」


加藤先輩。

大学のゼミの１こ上の先輩で。
すげぇ面白くて。頭切れる人で。
優太や雅樹、健介ともども
お世話になった人。

卒業後は大手広告代理店に就職して。
３年前ＮＹに赴任して以来
会ってなかったけど。




「加藤先輩もお前らも
いんなら行こうかな」

「マジッ？！
サンキューっ、翔っ！！！
よかったぁっ(＞＜)！」



軽くそう返事したら。
安堵したような声で
やたらに喜ぶ優太。


そんなに喜ぶか...？(苦笑)

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