251. 近づく時 ＜H side＞ ページ23
「...じゃ、ね...」
「19時には終わるから。
俺の部屋で待ってて？」
「...うん....」
受け取った合鍵の鈍い輝きに
一瞬胸が鋭く痛む。
たぶん。二人とも。
ほとんど眠らずに迎えた朝。
目が覚めたら抱き合って。
また２人ウトウトして。
何度もそれを繰り返してた。
初めて翔とこんなに
長い夜を一緒に過ごした。
...”初めて”だけど。
これがきっと最後...
ルームサービスで遅い朝食を取り。
２人でシャワーを浴びて支度して
チェックアウト。
ホテルから直接仕事に向かう翔と。
地下駐車場で２人、迎えの車を待つ。
少しでも離れがたくて。
誰もいないから少しだけ大胆に
翔に肩を抱き寄せられたまま
寄り添って立っている私たち。
「寒くね？」
「大丈夫(^^)」
ちょっぴり眠そうな低い声。
でもキラキラな瞳で
なんの疑いもない甘い笑顔を
むけてくれる翔。
...ごめんね、翔。
本当にごめんなさい。
この笑顔を、声を、ぬくもりを
感じられるのは今が最後。
それを思うとこの瞬間にも
涙があふれそうになるけど。
必死に押し殺して。
いつもの笑顔で翔に応える。
それでも翔は何か変だと感じてる？
心配そうにまた聞いてくる。
「本当に大丈夫か？」
「え...」
「なんか、元気ねぇから。」
「あ....」
だめ...今、気づかれちゃ...っ
そう思うのに。
意志とは反対に
涙がじんわりにじんでくる。
「す、少し...眠いだけ...」
翔と目は合わさないようにして
ごまかすけれど。
そんな私に翔はすぐさま気づいてしまう。
「...A？泣いてる？」
「っ....」
「...Aっ」
「あっ」
次の瞬間、ぐいと腕を引かれ、
翔の胸の中にすっぽりとおさめられる。
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かこ(プロフ) - ちゃちゃおさん» 嵐さんでは浮かばなかったのですが、seasons、いいですね♪流しながら読んでみますねー(^-^)あ、もひとつ。さおりさんともめてた頃、翔さんとヒロインちゃんが二人でいるシーンは、コブクロ 流星が流れまくってました( 〃▽〃) (2019年11月5日 17時) (
レス) id: b8311bc339 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - ちゃちゃおさん» ありがとうございます( 〃▽〃)えと、ですね、私が妄想中にBGMにしていたのは、�ゞ愧任領�進行中→EXILE二つの唇、�▲曠謄訝鷦崗譬�back numberハッピーエンド、�６�港ヒロインシーン→Uruプロローグ&宇多田ヒカルfirstlove�ざ�港翔さん→Oscar Tear Stainsでした。 (2019年11月5日 17時) (レス) id: b8311bc339 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃお(プロフ) - かこさん、心待ちにしておりました！切なくて切なくて、心がギュッてなりました。BGM何が流れていたんでしょう。私はseasonが浮かびました。最終章も楽しみにしてます。 (2019年11月5日 7時) (レス) id: 7b12d8f8d1 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - 夏海さん» ひゃー！またお待たせしてしまいごめんなさい！この章が終わるところまで下書きはできているのですが、推敲&アップの時間がとれなくて(>_<)年内にはがっつり更新しますのであと少しお待ちください！あ、夏海さん、って素敵なお名前ですね♪ (2019年10月29日 7時) (レス) id: b8311bc339 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - ずっとずっと待ってます (2019年10月29日 1時) (レス) id: 63677159e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2018年12月31日 17時
