マシュマロ、食べませんか？【歌い手】

カクテル @ラ ページ8

センラ side







天月くんの曲の歌詞みたいなこと言ってもうた。

妙にポエマーになってる自分に苦笑しながら、真剣な顔してシェーカーを振るうAと視線を合わせた。






一瞬、驚いた顔をするんだ。
ただでさえ大きな瞳を見開いて、ほんの少し頰を染めて。

でもすぐに、ふわっと笑いかける。
それだけでこの胸がどれだけ救われるか、君はきっと知らない。







Aの、ましゅうの歌声はセンラにとって特別だった。
初めて聴いた日から今もずっと。そしてこれからも。





この気持ちに名前を付けたりはしない。
けど、他の人より少しでいいから、近くで見守っていたい。それくらいは許してほしい、かな。






貴方「 せんくん、せんくん、」


「 んー？できたぁ？」


貴方「 できた！」







ニコニコ顔に似合わない、艶やかなカクテル。


ほんとにAはカクテルバカで、謎に俺まで知識を植え付けられた。
もっと一緒にいる天月くんなんかはもっと大変なんやろなぁ。







好きなことを話す顔は、歌うときと同じくらいキラキラしてて可愛いからええんやけどね。







「 ………これ、って 」


貴方「 せんくんにぴったりのカクテルっていったらこれしか思い浮かばなかったんだよね〜 」


「 …A、」








驚いたまま、その瞳を見やれば、肩をぴくりと震わせて、気まづそうにはにかむ。

その表情が何よりの答えだった。









貴方「 …ツイッターに写真あげよーっと 」


「 あ……そうやな。俺も、ええかな？」


貴方「 もちろん！」





スマホのカメラを起動させて、グラスの前でピースをしながらお互い写真を撮る。






「 じゃあ、飲もうかな 」


貴方「 ぼくものむー 」


「 …またくそ強いの飲みやがってこの野郎ー 」


貴方「 えー？だってせんくん悪酔いするんだもん 」








クスクス笑いながら、オレンジの香りが広がるグラスを傾ける。


まだ、飲んでもいないのにクラクラしてきた。
変な酔いと、雰囲気に呑まれてしまいそう。









「 …カンパリオレンジ、」





ご機嫌にライラを飲むその横顔を瞼に焼き付け、言ってしまいたい二文字ごと飲み込んだ。







センラ @sen_sen_sen_sen


ましゅうがセンラにぴったりなカクテル作ってくれました〜。今夜も酔うぞ〜。

【カクテルの画像】



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カンパリオレンジ？かな？


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このカクテル言葉って確か…！？！？！(期待)


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せんましゅ尊い…

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