嫌われている @バーコード ページ33
まふまふ side
あの日もそうだった。
『 勿体ない 』
『 …え？』
君はいつも、俺の太陽だった。
『 まふくんの良いところ彼らは何一つ知ろうとしてない。勿体なくて目も当てられないですね 』
それでいて、彼は昔から誰かの思い通りになるような人じゃなかった。
誰にでも甘く微笑んで、誰にでも優しくする。
そのくせ、自分のことは頑なに話そうとしないし、入ろうとすればするほど、遠ざかっていく。
近しさを感じさせながら、苦味だけ残していくんだ。
『 上も下も向かなくていい。ただ、前だけ向いて。真っ直ぐ、歩いていく方向をしっかりと見据えて。』
黒よりも色素の薄いグレーの瞳が何もかもを見透かしてしまいそうだと思った。
そうして君の名前を何度も何度も宝物のように呟くたび、俺は寂しさに浸ることとなったのだ。
『 死ぬのが惜しくなるほど、生きろ 』
君があの日、俺を生かした。
肩にかけられた柔らかいカーディガン、上ずったそらるさんの声、君の頬の怪我。
『 はっ………ま、しゅう…？』
『 そらるさん、後は任せますね。』
『 …っありがとう、』
遠ざかってく背中を、ぼおっと眺めた。
愛しさも申し訳なさもどこかへ置き去りにして、そらるさんの声も聞き流して、ただその背中をじっと。
「 生きろー…っ！」
切れた息と眩暈に顔を上げる。
苦しい、痛い、死にそうだ。
もうやめてしまいたい。
逃げたい。沢山の目から、沢山の期待から、逃げてしまいたい。
「 っはあ……っは……つぎ、」
バンドメンバーの目がかなり不安そうだから、それを拭えるよう水を早く飲んで、位置へ戻る。
俺にできることは昔も今も変わらない。
ただ、歌うんだ。
「 …聴いてください 」
届けたい誰かにじゃなくて、ずっと昔、俯いてばかりいた自分へ。
だけどたまには、誰かに届けたいと歌うのもいいかもしれない。
…そんな言い訳を頭の中で唱えながら、マイクを握りしめた。
なるせくんとのコラボめちゃくちゃかっこよくて、綺麗で、すごかった。圧倒されたよ。
それと同時に、Aは俺のものじゃないのに、なるせくんにとられたみたいで…
死ぬほど悔しかった。
「 眠れる森のシンデレラ 」
君を好きでいていいかな____？
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ちょこまみれのましゅまろ - マシュマロと聞いて飛んできたら、まさかの神設定で思わず奇声をあげました←更新頑張ってください！ (2019年1月16日 17時) (
レス) id: 850345dca1 (このIDを非表示/違反報告)
花籠(プロフ) - あおりんごさん» ご指摘有難うございます。訂正させていただきました。 (2019年1月13日 2時) (レス) id: 43a6a59ad9 (このIDを非表示/違反報告)
あおりんご(プロフ) - 虫歯 @にゃる のところ、「煮詰まる」の使い方が違うと思います。 (2019年1月8日 11時) (レス) id: 74f86b76bc (このIDを非表示/違反報告)
サクラ@wrwrd！ syp.sha 推し【腐】 - ごめんなさい。ましゅまろが好きすぎて下の言葉が意味わかんなくなってます。（）の中だけが理性が生きてたんです。ましゅまろ美味しいですね(^q^) (2019年1月4日 22時) (レス) id: 089aae62ec (このIDを非表示/違反報告)
サクラ@wrwrd！ syp.sha 推し【腐】 - ましゅまろ……。ましゅまろか。ましゅまろ……。 （嫌いではない） (2019年1月4日 22時) (レス) id: 089aae62ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花籠 | 作成日時：2018年9月7日 22時
