【４１】 ページ41
ゆっくりと目を開けると、気持ち良さそうに眠る大倉くん。
本当に、この人とつきあう、のかな…。
昨日は、熱い熱で浮かされて、思考がうまく回らなかったけど、
今、考えると…急に不安に襲われる。
そんな私になんて気づかずに口を開けながらスースーと寝息を立ててるのが可愛くて、ジーッと見つめる。
デジャブだなーなんて思ってたら、ブルっと寒気がする。
服を着る前に寝落ちしちゃったから、布団を被ってても寒い。
寒さに耐えきれなくて、ベッドの下に落ちた下着を拾おうとすると、
ガシッと腕を取られる。
「、、起こしちゃった？」
「Aが離れそうになったから、本能が俺を起こした。」
グイッとベッドに引き戻されて、
スッポリと大倉くんの腕に収まる。
「なに、それ…笑」
「注意してないと、離れていきそうで、目が離せへん…。」
ふぁーっとアクビをしながらドスンと私に覆い被さる。
「…おもっ……」
「俺の重みを覚えなさい。」
大倉くんが変なこと言い出すから、
クスクスと笑いがこみ上げる。
「ふふっ。覚えた？」
「覚えた覚えた。笑
だから、そろそろ退いて？仕事、行かなきゃ」
「えー」
ムスッとしながら、覆い被さるのはやめてくれたけど、代わりに深いキスが落とされる。
「んっ、、、んぅ。」
はあ、と、熱い吐息と漏れる声が溶けあって、
カラダがドンドン熱くなる。
「ねぇ、、、ん、、仕事、、、遅れちゃ、、」
力の入らない手で、大倉くんの胸を押すと、
手で手首を纏められて抵抗もできなくなる。
「、、、もう少し、だけ。」
ふたりを繋ぐ銀色の糸が、私を恍惚とさせる。
あと、少しなら、いっか…。
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作者名：Ma
| 作成日時：2017年11月15日 14時
