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【４０】 ページ40
「…ちょ」
もぞもぞと動いて大倉くんの腕から出ようとするけど、逆にもっと力を入れられて、動けなくなる。
「トモダチ、やのおてコイビトとして、やったらまた会ってくれるってこと？」
「、、、え？」
「Aが好きや。」
「、、、ウソ 」
「ウソ、ちゃうよ。結構、分かりやすくアピールしとったつもりなんやけど…。」
伝わらんかったか…って力なく笑う大倉くんが愛おしくてたまらない。
「なあ…俺の、コイビトになって…？」
少し伸びた前髪をヒンヤリと冷たい大倉くんの手でかき分けられて、滲んだ涙が優しく拭き取られる。
ゆっくりとコクンと頷くと、
金色の髪を冷たい風に靡かせた大倉くんの顔が近づく。
口を少し開けて目を伏せた表情が色っぽくて…
ギュッと目を瞑る。
．
．
「送ってくれて、ありがとう。」
「ん。」
チュッと軽くキスされる。
嬉しい…けど、はずかしい…
大倉くんから視線を外して少し下を向く
「なあ、ココでお別れ？」
「、、、ん？」
「家、あげてくれへんの？」
「エッ？」
バッと顔を上げると、耳元で「もっと、一緒に居たいんやけど。」そう囁かれる。
そんなの、ズルい…頷くことしかできないじゃん。
ニヤッと笑うから、多分、確信犯だ…
ちょこっとムカついたから、
コートの襟元をグッと引っ張って
自分から触れるだけのキスをする。
「、、、アカン。可愛すぎ」
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作者名：Ma
| 作成日時：2017年11月15日 14時
