【２８】 ページ28
冗談。
って言うけど、そういうこと匂わされると…
ヤでも、無駄に意識しちゃうから…。
自分が色男だってことを忘れないで欲しい、
口まで湯船に浸かって
ブクブクして遊んでたら思ったより時間が経ってて、慌ててお風呂からあがる。
．
髪の毛を軽く乾かして、
すっぴんを隠す唯一の方法としてメガネをかけて、バスルームから出る。
あーんな男前に見せられるスッピンなんてないのに…。
できるだけ下を向くようにしてリビングに入ると、誰もいない。
ちゃんと、コンビニ行ったのかな…？
．
急に静かに感じて、
なんとなくテレビをつける。
それをぼーっと見ながら、
ボディクリームを塗ってると、
ガチャっとドアが開く音がする。
．
「ただいまー」
「おかえり…って、なにをそんなにいっぱい買ってきたの？」
てっきり下着だけを買ってくると思ったのに、
それ以外のモノもいろいろ買ってきたみたい…
「お酒〜と、おつまみ〜。」
「まだ飲むの？」
「おん。あったりまえやん。
あんなんじゃぜんっぜん足らん！」
ゴンっとビニール袋をテーブルに置いて
地べたに胡座をかく大倉くん。
「先、お風呂入りなよ。
飲んだら絶対に入らないでしょ？」
「えー飲みたいねんけど〜〜」
「はいはい。いいから入りなさい」
手から缶を奪い取ってパーカーとスウェットを手渡す。
「チェ〜飲まんと待っといてな？」
「うん。待ってる待ってる。」
名残惜しそうにお酒の缶を見つめる大倉くんにバイバイ手を振る
「ぜーったい待っててな！
一瞬で入ってくるから！」
駆け足でバスルームに入っていく。
ほんとに、子供みたい…笑
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作者名：Ma
| 作成日時：2017年11月15日 14時
