クリスマスの約束【完】 (ページ9)

今日:14 hit、昨日:2 hit、合計:256,924 hit

9 ページ9

「ちゃんと、食べてる？」

「あ、章ちゃん…食べてるよ？」

よいしょ。と声をだして私の横に腰を下ろす。
ふわっと香るシトラスの匂い。

章ちゃんの匂いに少し安心する。

「嘘ついたらあかんよ？
さっきからお酒しか飲んでないやん。
そんなことしとるからドンドン痩せてってまうねんで？！」

もお！って可愛いく怒りながら、私の小皿にドンドンおかずを乗っけていく。

面倒見がいいとこも好きだけど、
そんなにいっぱいは食べれないよ…笑

少し呆れながらも、お礼を言うと
満面の笑みで頭を撫でてくれる。

「何してるん？」

「、、、え？」

目の前には下唇を噛んだ亮。

さっきまで遠くに居たのに…
いつの間にここに来たんだろ…。

どうしていいか分からなくて、
ジッと私を見つめる亮から目を逸らす

．

「亮も、そこ座りぃ。
話すこと、あるんとちゃうん？」

急に低くて冷たい声を出すから、ビクッとする。

章ちゃん、、、怒ってる？

顔はいつも通りの笑顔なのに、空気が違う。

「、、、あぁ、おん。」

その空気を察したのか、亮はそのまま空いてた私の前に腰を下ろした。

……なにこの状況、気まずいよ。