検索窓
今日:9 hit、昨日:3 hit、合計:256,947 hit

31 ページ31

「俺、来年の春に、日本の本社に戻れるようになってん。」

「、、えっ 」

「だから、Aと、一緒に居れる。
もう寂しい思いなんてさせへんから…

もう一度、俺と、付き合ってもらえませんか?」

「、、、りょ、う、、」

「信じてもらわれへんかもしれんけど、この4年間、Aのことずっと好きやった。

何度も電話しようと思ったけど、声なんて聞いてもうたら会いたなってしまうから…」

「会えば、良かったじゃん……」

どれだけ遠くても何度でも会いに行ったのに…
さみしくないように電話だってしたし、
離れてても好きでいられる自信はあったのに…


「Aの、負担になってまうのがイヤやったから…」

「負担だなんて思わないよ…」

「…ごめん」

「亮、勝手だよ。勝手に何でも決めて…」

「…ごめん」

シュンと小さくなって俯く亮。
でも、亮だけが悪いわけじゃない。

私に勇気がなかったから、こんな風に拗れちゃったんじゃないの、?

あの時、言えば良かったんだ。
「連れてって」って。

そう言ってればこんなことにならなかった、はず。

「ねえ、亮。」

「、、、ん?」

「私、このクリスマスツリー、ダイッキライ」

「、、、、。」

しゃがみ込んだまま、大きなクリスマスツリーを見上げる。

「でも、今日は、綺麗に見える。」

「、、、、え?」

「やり直そっか。」

キュッと冷え切った亮の指先を握りしめる

「、、、ええの?」

「うん。でも、約束して。


何かを決める時は私に相談するって。」

「、、、おんっ」


コクコクと頷いて飛び付くように抱きしめられる

「絶対、約束する、、約束するからっ」

同じ言葉を何度も繰り返す亮に

「うんうん。」

と、宥めながら広い背中に手をまわす







しばらくして、亮の温もりが離れていく。


「、、、コレっ」

ひんやりと冷たい感覚がして、胸元を見ると、
小さく控えめに光輝くネックレス

「、、、クリスマスプレゼント」

「、、、ありっ、がとう 」

「こっちこそ、待っててくれてありがとう、やわ。」


瞳を揺らしながら私の頰に触って顔を近付ける


「好き、や 」


甘い囁きとともに形のいい唇が私を覆う。

















一瞬…一瞬だけ、ヨコの顔がチラついたのは、
気づかなかったことにして、ゆっくり瞼を閉じる











カチッカチッと止まってた時計の針が、
進んだような気がした。















ーーーーfin

お知らせ→←30



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (685 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1082人がお気に入り
設定タグ:関ジャニ∞ , 錦戸亮 , 横山裕
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Ma | 作成日時:2017年12月12日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。