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「なんか、ごめんね…」
「おん。ええよ。
でも…よお考えたら、チャラっちゅーか、
それ以上の働きやない？」
「…え？笑」
「オンブして、大通りまで歩いて、
タクシーやって俺が払ったし、
家の前から部屋に入るまでもオンブしたんやで？」
割りに合わんやろ？！
って…
「細かい男はモテないよ…？」
「また、そーゆーこと言うんかい。
別に不特定多数にモテたいわけやないし…」
つままれてたホッペが優しく撫でられる
愛おしそうな目を向けてくるから…
胸がギューっと痛くなる。
ヨコは、いつから私をそう言う風に見てきたんだろう…
そして、私はどれくらい無意識にヨコを傷付けてきたんだろう…
「なあ、差額、払ってくれへん？」
「えっ！？あ、うん…いくら？」
「…ふはっ。現金やのおて、体で。」
「は、はぁっ！？！？」
「くくっ！やらしい意味とちゃうで？」
思いっきり動揺した私を揶揄うように笑って…
ムカつくっ。
そんな風に言われたらそう思うに決まってるじゃん！
考えちゃうじゃん！
ハダカのヨコ、妄想しちゃうじゃん…
しなやかな筋肉に抱きしめられちゃう自分も妄想しちゃうじゃん…
あぁ、もう恥ずかしっ…
．
「真っ赤やん〜。」
「ウザい！」
私のホッペを触り続けるヨコの手を振り払って体を起こす。
もう、顔見れない！
今見たらもっと赤くなる自信がある…
顔を冷えた手で包んで、
どうにか早く火照った顔を冷まそうと悪あがきしてみるけど、
あんまり効果はなかった。
「くくっ、揶揄いすぎたわ。ごめんな。」
「…バーカ」
「ごめんごめん。」
ヨコの甘い声が後ろからして、
いきなりギューっと抱きしめられる。
「今年の、クリスマス、俺と過ごしてくれへんか？」
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作者名：Ma
| 作成日時：2017年12月12日 19時
