クリスマスの約束【完】 (ページ17)

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ほんま、コイツ軽すぎやろ…。

今日もあんまり食べてへんかったし、
ちゃんと見といてやらな、危ないなあ…

そういうとこまで亮に似てもうたんかな…

はぁ…と溜息を吐きながら軽すぎるAをオンブして、大通りまでゆっくり歩く。

．

「もう、出会って11年も経つんやなあ…」

「なあ……知ってる？亮がAを好きになる前から、俺はお前んこと好きやったんやで？」

「……知ってるわけ、ないかぁ。」

フっと自分を笑うと、
ギューっと俺の首に回す腕が強くなった。

「、、、なに？起きたん？」

背中におると寝てるんだか起きてるんだか分からんわ、、、

「A？」

一旦足を止めて、左肩の方にあるAの顔を覗き込むと、

ポタッと冷たい感触を肩に感じる。

「、、、、りょ、、、お」

「、、、、、、、おいてかない、で…」

ギューっと力をいれながら、小刻みに震える腕を優しく撫でる。

「俺は、置いてかんよ……。」

「…なあ、俺じゃ、ダメなん……？」

静かに泣きながら眠るAには、
俺の声は届かない。

まあ、ちゃんと起きてる時に面と向かって言う勇気がない俺が、悪いんやけど…。

「、、、グスッ、、、うぅ、、、」

泣き続けるAに

「大丈夫。大丈夫やで…。」

届かないかもしれへんけど、
そう言い続ける。