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(Yokoyama side)
「なあ、そろそろ起き。」
机に突っ伏して、スヤスヤと眠るAの頰をつつく。
さっき、俺、コイツに告白したよなあ?笑
なかったことにされるのだけは勘弁なんやけど。
8年間、言わずにここまで来て、
やっと言えたと思ったら
なかったことにされる。なんて、
さすがに笑えへんわ…。
アホみたいにヨダレを垂らしてるAの口元をおしぼりで拭ってやる。
もうちょっとでええから、意識してほしかったりするんやけどなあ。
.
「すいません、そろそろ閉店時間になるんですけど…」
気まずそうにそう声をかける店の人。
寝顔を見つめてるのを見られて、
めっちゃ恥ずいんやけど…
「あ、、、すいません。お会計お願いできますか?」
「はい。かしこまりました」
ニコッと愛想よく笑ってくれたけど、
逆にそっちの方がツライわ…笑
.
「おい、帰るでー。」
トントンと肩を叩いたり、
髪の毛クシャクシャしても、全く起きひん。
お前のことを好きやって言ってる男の前で
こんなグッスリ眠って…
襲われても、文句言えへんって…
細い腕を掴んでAを担ぐ
「大丈夫ですか?」
「あ、はい…笑」
心配してくれたお店の人に
恥ずかしがりながらはにかんで、
小さい会釈をして冷たい風が吹く外へと出る。
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作者名:Ma | 作成日時:2017年12月12日 19時