サディスト的恋愛方程式〔黄〕 (ページ31)

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ep.31 ページ31

片付けが終わって、

ふたりでソファでダラダラ

なにかを話すわけでもなく、
気まずい訳でもなく、

ただただダラダラ

私が買ってきた
コンビニアイスをふたりで食べる

口の中は冷たいのに
床暖房のおかげで足元はあったかい

「ぜいたく～」

「コンビニアイスやで？笑」

「それでも贅沢ですよ！」

「そおか。笑」

たまーにちょっと会話して、
また個々にしたいことをする

亮さんは、
軽く横になりながら最新型の
うっーすいパソコンで

ネットサーフィンをして

私は私で、
ぷー○んを抱きしめながら
スマホを弄ったり、
テレビをボーッとみたり。

「明日も寒いみたいですよ。」

「ん？ほんまや…
１２月やん。なんやコレ。」

テレビに映った天気予報。
１０月なのに、極度に寒い気温に
ふたりでヤイヤイ言う

「エルニーニョってやつですかね？」

「いや、違うんとちゃう？
まあ、よう知らんけど。」

「そっかぁ…」

やだなー寒いの。
つらいなー寒いの。

「コタツでも、買おか？」

「えっ！？」

「ふたりいるし、場所もあるし、
コタツ、好き？」

「はい！好きです！大好きです！
コタツほしいっ！！」

「ふふ。じゃあ、買おか…
ちょ、待ちぃ。」

そう言ってカチカチパソコンを打つ亮さん

コタツかあ。懐かしいなあ。
実家にはあったけど、

一人暮らししてから一回も
入ってないなあ

「鍋とか、したいです」

「んー。ええなあ、それ。
ふたり用の鍋も買うか。」

またフンフン鼻歌を歌い始める

何気ないこれからの話が、
気恥ずかしくもあり、嬉しくもある