しつこい ー 平野紫耀 ページ2
ベッドに寝っ転がって、Wink upを黙読。
突然背中が暖かくて重い。
だるく体に回された腕。
私の時間を邪魔してくるこいつ。
紫「なーに見てるん?」
「れんれん」
は?!なんで廉なん?!俺やないん?!
って騒ぎ始める。
だって、れん担だし。
「れんれん、えっろ。」
表情と、大人びてきた体つき、
かっこいい。
紫「なぁ、」
耳元で、掠れた声が響く。
雑誌を見たまま、なに?と返す。
紫「そんなに廉がええの?」
意地悪したくなって返事をしないでいると、
何度も聞いてくる紫耀。
「紫耀、しつこい」
紫「...もうええわ」
流石に意地悪しすぎたかな
って、思った瞬間
「っあ...、...?!」
首筋にキスが落ちてくる。
いきなりだったから、つい声が漏れた。
「ん、しょ、う...」
体をぐるんと仰向けにされて
紫耀の唇が覆うように重なった。
息ができないくらい絡まりあって。
ようやく離れると、お互いをつなぐ銀の糸。
息を整えていると、紫耀が怪しく笑って私を見る。
紫「廉がええなんて、一生言わせないようにしたるわ。」
そしてまた、しつこいぐらい重なりあう唇。
これはきっと、廉への嫉妬と独占欲の現れなのか。
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作者名:杏 | 作成日時:2017年5月21日 19時