2話目 ページ3
『そんでさ、カエデちゃんの黒髪が見たいわけよ』
天才天使Aちゃんの願望を天使カエデに伝える。
あれ？カエデちゃんが天使なら私天才イケメンAちゃんじゃね？
「そう？Aが言うなら……染めてみよっかな〜？」
『染めたら結婚しよ？』
「あはは、……前原君めっちゃこっち見てるけど」
と、そこに天使とイケメンの邪魔をする悪魔が現れた。
嫌な予感しかしない。
『どうした凡人』
「Aってさ、俺のこと嫌い？」
はい？
どうしよう…りっ理解が追いつかねぇ……！
『それはどういう意味ですかぃ？』
「俺はすっげえ好きなんだけどな」
ほら、カエデちゃんが失神しそうだよ！！
どうすんだよ前原ァァァァッァァァア！！！
『好きだから！！好き！好きだよぉ〜うんうん、だから落ち着こう！』
適当にあしらうと、陽斗はニヤっと笑ってゲラゲラと笑い始めた。
「っとか言うと思ったか？言うわけねぇだろゴリラ」
あ、今ピキッてきた。馬鹿ならまだ許せた。だがな、
『貴様そこで人外を出すかァァッ！！』
「ぶはっ！そこで突っ込んでくるあたりイノシシかよ！」
ぬおうっ！！私はイノシシでもゴリラでもねぇんだよ！
『シャラァァァっァァァァップ』
ゲラゲラ笑った罰だ！
ざまぁみやがれ顔だけイケメン！！
「うぐっテメェ……自分の力理解してんのか？」
『中学3年生の恋する乙女でぇっす！』
完全なる詐欺師じゃねぇかと言う前原氏に笑って言う。
『もう1発欲しいって？え？？』
さっきのがよっぽど痛かったのか、陽斗は片言でモウイイデスと言った。
後ろで悶える陽斗を無視し、カエデちゃんとおしゃべりを再開する
「A……、前原君ほっといて大丈夫？」
『大丈夫だよ、顔以外クズなんだから！』
カエデちゃん、あなたは神ですか。
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作者名：恋花月 | 作成日時：2017年3月12日 19時
