ずっと君の隣にいれるなら (ページ10)

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『 …なにでしょうか。』

「敬語になっとるやん(笑) 」

早く要件を言ってくれ平野さん。

優太の目が……………やばい。

「あのこれこれ、落としてた」

『 …え！すみません』

なんと家の鍵！

馬鹿だ、私、ほんと馬鹿。

携帯出す時に落としたんだ。

そして平野さん、ありがとうございます。

それがないと困ってた…
お母さん今日遅いし。

いや、そうなったら優太の家で過ごせてたから
逆にラッキーだったんじゃ…

なんて色々と考えてたら

「もういい？A行こ」

またあの時と同じ

私の腕を掴んで歩き出す。

「なんでアイツいんだよ」

『 …さあ』

平野さんが絡んでくると
やけにムキになる優太。

気づいてるのかもしれない。

私が平野さんにドキドキしてる事に。

「危ないから近づくなよ」

『平野さん？』

「うん」

駅に向かってる道を歩く優太。

気づいたら握られてた腕は離されてて
もう帰るのか…って。

『ねえ、まだ1時だよ？』

「飯食う？」

『優太の家なら食べる』

「俺ん家がいいの？」

なになになに。なにこの上目遣い！

可愛い可愛い。

口から何か出そうな勢いで可愛いぞ優太！

『優太ん家がいいです』

「なんか作ってよ」

え……そんな。

私が家事ができないの知ってるくせに。

「うそうそ(笑)
お前料理下手だから期待してないから」

『ねえそれ、結構傷つくんだけど』

よかった、もういつもの優太だ。

「 Aのおばさん、今日遅いんだろ？」

『うん。お父さんも』

「よし！じゃー夜までゲームな！」

こんな可愛い格好してきたのに
ゲームだなんて。

『また私負けちゃうじゃん』

まあいいや。

優太と居れるから。

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ピコンッ

紫耀今度俺とデートせん?

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