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「 おーい、Aさーん 」
『 ………っわ! 』
珍しく朝寝坊してしまった。
『 …って今日日曜じゃん 』
勝手に私の部屋に侵入してきたコイツ。
私の好きな人。
今日も可愛いね、優太くん。
…私変な顔してないよね?
寝癖、大丈夫かな。
「 やーなんかさ、暇だからどっか行かね? 」
頭をくしゃくしゃかきながら
少し顔を赤くして優太が言った。
これは…デートですか?
『 デート ? 』
「 は?いや、そんなんじゃねーからな!
勘違いすんなよ、デートじゃねえし 」
そこまで否定するのが、
逆に可愛いんですけど。
耳まで真っ赤な優太を部屋から追い出して
服を着替える。
… 何着ていこうかな。
久しぶりに優太と出掛けるんだから。
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『 どう? 』
「 …なんかいつもと雰囲気違うな 」
可愛い とか いいね とかじゃなくて
“いつもと雰囲気違うな”って(笑)
優太らしい褒め言葉をありがとうございます。
『 で?どこ行くの? 』
「 勿論映画だろ! 」
そっか。前から映画見たいって言ってたもんね。
あの、今人気の少女漫画を実写化したやつね。
『 優太、ポップコーン食べ過ぎ! 』
「 は?別にいいじゃん
俺、始まったら集中して食べない派だから!」
知らねえよ。
そう言って毎回始まっても食べてるのは
どこのどいつですか?
優太との距離が素晴らしく近くて
2時間もこのままなのかって思うと
にやけてしまう。自分気持ち悪い。
『 はいダメー。もう終わり!
私の無くなっちゃうから 』
そう言ってバシッとポップコーンに手を伸ばしてきた優太の手を叩くと
いってぇ って笑う優太。
この笑顔がほんとに好きなんだ。
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milk(プロフ) - 続きが気になります! がんばってください!応援してます。 (2017年5月28日 15時) (レス) id: 171e64a391 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫亜(しあ) | 作成日時:2017年5月13日 19時