004 ページ4
.
鼻で笑う平野さんをみて確信した。
『 わ…すごい偶然、ですね 』
「 うん!凄いよな!ビックリやわ! 」
やっぱりやっぱり
この平野さんはあの“平野紫耀”で間違いなかった。
文化祭で他校のヤンキーと殴り合いになったり
その他数々の問題行動を起こしてきた…
あの、平野紫耀だ。
怖い………………
絶対このにこにこ顔の裏は
あの怖いヤンキーなんでしょ?
…やだなあ。
あの元ヤンと同じ大学ってのも嫌なんだけど。
「 こわい? 」
『 へっ 』
黙ってる私の気持ちがわかったかのように
ふっと笑って私を見つめる平野さん。
「 俺が元ヤンやから…って(笑) 」
『 …いや、え、え? 』
なにこの人……………………エスパー?
「 一応黒髪にしたんやけどなあ
ピアスやって隠してるし 」
『 あの………すみません 』
ずっと笑顔の平野さんがまた怖くて
謝ってしまった。
早く大学に着いて。
それか優太、助けに来てくれ。
「 …嘘やで 」
俯いた私が顔を上げると
さっきとは違う真顔の平野さん。
…なにか気に障るようなことをしましたか!?
「 ほんまはな、知っとったよ 」
『 はい? 』
「 高橋さんやろ? 」
はいそうです。高橋Aと申します。
それより、平野さん、
なんで私の名前なんか知ってるの?
怖いんですけど。
「 なんで?って顔しとるよ(笑)
教えてあげよっか?
.
俺、高橋さんのこと好きやったんで 」
.
264人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
milk(プロフ) - 続きが気になります! がんばってください!応援してます。 (2017年5月28日 15時) (レス) id: 171e64a391 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紫亜(しあ) | 作成日時:2017年5月13日 19時