「 秘密 に溢れた世界で 」

秘密14 ページ18

吾「あのさ、俺、Aと距離おくわ。」





あまりにも急すぎて。





「っなんで！？」





吾「親に会いに行ったやん？」




そう、数日前、翔吾くんの家に挨拶に行った。




吾「ほんでな、母さんが、」






吾「親のいない子はダメって。」








なんでっ。







「それで、距離置くの？」







あまりにも悲しすぎて、逆に冷静になった。







吾「せや。ごめんな。」






「親がいないのがそんなにダメなの？」




「なんでよっ！なんで、、」







捨てられた親に迷惑かけられるの、





そう言おうとしたけど、

それより先に抱きしめられた。







吾「俺、Aが帰ってからな、あの子と結婚したいって言ったんよ。そしたら、





＿親のいない子と結婚させん＿





って。ほんまおかしいよな。



でもな、俺、、






＿その子とまだ付き合うんなら縁切る＿






って言われたらな、、、ほんまごめん。」









そんな事言われたら怒れないじゃん。







「っいいよ。さよなら。」









そのあと、翔吾くんは私の前に現れることはなかった。








最後に、って渡された手紙。






そこには








＿＿Aへ＿＿




ほんまにごめんなさい。

謝っても謝りきれんと思う。


許してとは言わないから、



俺のこと忘れて。



Aには幸せになってほしい。






いつか、また、どこかで。

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