この愛は【手越祐也】

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祐也side


あ〜

体がだるい。

Aに振られてからというものの…

ほんとに…どうかしてんな俺

たかが女の子に振られたくらいで…


｢…たかが？｣


…そうだ

Aはそこらの女の子とは全然違う。

顔も…性格も…何もかも違う。

付き合った当時は確か俺、大騒ぎしてたなぁ。

遠い所に住んでいる父さんにまで自慢してた。

それだけ自慢の…大好きな可愛い彼女だったのに…

俺…他の女の子と10分も話すなんて…

最低だな。

昨日なんか…Aに出ていけって言われて、

なんだよAのやつ、俺が何したって言うんだよ…とか言ってたけど

馬鹿じゃねぇの…俺…

男嫌いなAが俺んことせっかく好きになってくれて付き合ってんのに…

昨日したことで積み重ねの物…全部自分でぶち壊したじゃん…

あぁ〜

愛未とか…Aと世界が違うもんな…

愛未は中学生の頃、クラスで１位２位を争う美少女で…

俺んこと好きだとか言ってきて、惚れそうになったけど…

俺ずんずんくる女の子、あんま好きじゃないから…

断ったら逆ギレされて。

女ってよくわかんないとか思って、高校の友達に愚痴ってたら

ナンパされてるAを見つけたわけ。

それで俺、助けにいってよく見たら高校になって初恋の人で…

告ったら断られるし…

面白いし、可愛い子だなって思ったから諦めがつかなかったんだ…







｢…やっぱり…｣







別れたくない。









俺は外を出た。

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