11 ページ12
Aside
私がそう機嫌悪く言うと、祐也は膨れた。
「ねぇ、それ俺より大事な試合?」
と、3秒に1回は私の顔を覗き込む。
A「当たり前じゃん。インターハイ行きが決まる試合なんだもん」
「俺インターハイってよくわかんない」
A「それでもサッカー少年なの?」
「う…」
A「インターハイは全国大会だからめちゃ大切だよ!」
「ふぅん」
A「うちの学校、バスケ強いもん。そりゃ試合の引っ張りだこで大変だわ〜」
「サッカーも強いもん!」
A「そんないい試合あった?インターハイある?県大会も?」
「う…県大会は…1回だけ…」
A「ほーらほーら!県大会1回?(๑⊙ლ⊙)ぷ」
「なんだよぉw」
A「いや、なんでもない。」
「…あ、A。俺お腹すいた。」
A「それはいけない。お母さん頼んでこよっか?」
「…待ってA!俺んち母さんいないんだ。」
A「あ…そうだったんだ……え…ーっ…と。…なんかごめん。」
「別に大丈夫…」
A「…材料は?ある?」
「なんなりあるはずだよ。」
A「あ、そうなんだ。祐也の事だからないのかと…」
「そうそう。俺そーゆーの用意出来ないから、いつも遠い父さんから送ってもらってんの。」
A「え、お父さんもいないの?」
「いないっつーか、遠い所に住んでるだけ。」
A「…」
「A?」
4人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ラッキーガール(プロフ) - きぃてごさん» ありがとうございます!これからも頑張ります!きぃてごさんの愛のカタチのいつも読ませて頂いています!頑張ってください! (2018年7月8日 18時) (レス) id: cad5106df9 (このIDを非表示/違反報告)
きぃてご(プロフ) - このお話めっちゃ面白いです!これからも頑張ってください! (2018年7月8日 18時) (レス) id: 1b3933b67a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ラッキーガール x他2人 | 作成日時:2018年6月22日 22時