リアルファンタジー (ページ10)

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メイド「…何ですか…あなた方？先程から私を追跡して？」

とメイドは立ち止まりゆっくり振り返るとカケルとショウに問いかけた。その目はツララのように冷たく鋭く、目があった2人は無条件に警戒と恐怖を感じた。

ーーービイイイィィィィビイイイィィィィーーー

種族探知機の音が先程より大きく聞こえる。

ショウ「！！！しまった！そういうことか！」

カケ「？？どういうことだ？」

ショウ「種族探知機の音、さっきいた所は人の声や車の走行音でうるさかったから聞こえにくかった。でも今は、路地裏で人も車もいなくて静か。だから気づかれたんだ！」

メイド「そういうことです。先程から種族探知機(それ)の音が付いてくるように聞こえてきて、だから私は気づいたんですよ。…っで、私に何か用ですか？」

種族探知機を外しはがら、ショウは口を開いた。

ショウ「単刀直入に言うけど、君ってさ…人間じゃないでしょ？」

メイド「…！！」

とメイドは声に出さずも少し目を大きくした。それを2人は見逃さなかった。

メイド「なにを言ってるんですか？変な人達…。とにかく私は帰らしてもらいますよ。」

「失礼。」と捨て台詞を残してメイドは振り返り、歩き出した。

カケル「あっ！ちょ！待って(ﾟдﾟ)！」

2人は走り出した。メイドが突き当たりを右に曲がり、2人もメイドを追いかける為に曲がる。しかし曲がった後、2人は追いかけるのをやめた。“やめざるをえなかった”のだ。

カケル「いっ“行き止まり”…？」

そこは民家の塀でその先はいけなかったのだ。

ショウ「あのメイドはどこに行ったんだ！」

カケル「わからない。この塀を登ったのかもしれない、人間じゃないってことはもしかしたら…“飛んだ”のかもしれない。それか“消えた”とか…」

ショウ「…とりあえず今日はもう帰ろ。日がくれてるし、白さんなら何か知ってるかもしれないからさ？」

カケル「だな…。」

と2人は来た道を戻って駅へ向かった。だか2人の脳裏にはあのメイドの冷たい眼差しが横切っていた。