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【7】 ページ7
「Aちゃん、最近元気ないよ。ちゃんと寝てる？」
智兄さんは私の頬に手で触れる。
「うん」
「そっか、ならいいけど。あまり無理をしないでね」
智兄さん、勘が鋭いからなぁ。
櫻井先輩のこと、気付かれないようにしないと…。
「行ってきまーす」
「行ってらっしゃい」
智兄さんに見送られ家を出る。
と、目の前に男の人が立っていた。
「あ、A。ごめん、気になって来ちゃった」
櫻井先輩だ。
なぜここに？
っていうか私の家知ってたっけ？名前も。
「え、先輩？」
「一緒に大学まで行かない？」
櫻井先輩は私に手を差し出した。
「行こう？」
「ちょ、ちょっと待ってください、なんで先輩が私の家に？
っていうか彼女は、いいんですか？」
先輩は私を不思議そうに見つめた。
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作者名：蓮【れん】 | 作成日時：2015年10月31日 12時
